『このあと滅茶苦茶ラブコメした(漫画)』全2巻(最終巻)感想:魔法がなくてもラブコメです

原作 春日部タケル, 作画 仙道八, キャラクター原案 悠理なゆた, このあと滅茶苦茶ラブコメした(漫画) 1, 2020

ラノベ原作のコミカライズなのだが……うーん、これは……うん……。まぁ全2巻という時点でお察しかもしれない。どうも、ドラゴンコミックスエイジのコミカライズは残念なものが多い気がする。このすばでさえちょっと……って感じだったし……(あっちは続いているようだが……)。

半額だったのでポチってしまったのだが、まぁやっちまった感は否めない。これが原作の問題なのか、コミカライズの問題なのかは微妙なところだが、多分小説ならではの概念的なところをうまく漫画に落とし込めなかったのではなかろうか、という気はする。いや、読んでないからわからんけどさ。

結局入り込めないまま読み終わってしまった。うーん、うーん……。絵は可愛いんだけどねぇ……。以下漫画版、最終巻含む全2巻感想。

目次

最初からラブコメ

どうしようかなぁとは思った。というのも、Kindleの立ち読みでは最初のほうが読めるわけだが、その時点で「んー……」だったので。「現実世界にラブコメなんか存在しない」というモノローグから始まるのだが、その時点で複数ヒロインとイチャイチャしており、既にラブコメ以外の何者でもない展開だったので、舐めてんのかてめぇこの野郎という感じであった。

ただまぁ、ラブコメについてどうのこうの言っているので、なんか思想的なところで面白みがあるかもしれないな……まぁ半額だしいってみるか……という感じで読み始めたのだが……ううん、これはかなり厳しい。

いかにもラブコメなヒロインが矢継ぎ早に出てくるし、いい雰囲気になるし、「これがラブコメじゃなかったらなんなのか」とラブコメぶりを見せつけられるので、ラブコメ魔法とかいうのが出てきても、その響きは面白いのだが、そんなもん使わなくてもこれ以上ないくらい既にラブコメしているぞとツッコミを禁じえない。

そしてこのラブコメ魔法はやけにラッキースケベ的なものが多い気がして、まぁ作中でも出てきたジャンプ系のちょっとエッチな有名所のアレがラブコメの代表格として取り上げられているあたり、そもそもラブコメといえど俺とは流派が違う可能性あるな🤔

コミカライズが難しそうではある

とまぁ、最初から最後まで終始なんだかなぁという気持ち否めなかった。原作未読だけれど、まぁコミカライズが難しそうな話ではあるので、それが問題だったのかも。文章よりも画のほうがラブコメとしては直接的なものになりがちだし、また尺の都合上、見栄えのする場面を優先したら必然的にいかにもなラブコメになってしまうだろう。

なにより、もし文章で概念的なところを説明的に表現されていたのだとすれば、それは画に落とし込むのは相当に難しいはず。そのへんうまくできなかったのだとすれば、まぁコミカライズの問題だったのかな、という話になるのかもしれない。まーこればっかりは、原作を読んでみないことにはなんとも言えないけどねー……。

いずれにせよ、漫画としてはうーんというのが正直な感想であるので、全2巻で終わってしまったのもむべなるかなという感じ。しかし、一番心に残ったのはラストの主人公と親父のキスシーンだったのだが、さすがに最後の見せ場がそれはどうなんだw

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