『小森さんは断れない!』7-8巻感想:小森さんと大谷くんは安定だがめぐみと山中くんが不安定

クール教信者, 小森さんは断れない! 8, 2020

久しぶりにクール教信者作品。複数の作品を同時に長く続けるのは良いと思う。

小森さんと大谷くんはもうすっかり公認のラブラブカポーなので安心して楽しめる。思ったより突き進んでいてちょっと感動した。

一方で、めぐみと山中くんの間がすっごい難しいというか、平たく言うとシキちゃん含めた三角関係。しかもお互いになんとなく意識したうえでの三角関係。これは異性間および同性間の友情も絡んで非常にピリピリした展開で、まじかーと思いながら読んだ。

以下7-8巻感想。

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いくとこまでいきました

やってしまいましたな!いやー、久しぶりにクール教信者作品読んだけれど相変わらずというかなんというか。純愛系のラブコメで最後までいくのは中々珍しい。まぁこの作品はテーマが複数あるので、純粋にラブコメかというと微妙なところではあるが、大きな柱の一つであるのは間違いない。

それで互いに意識するところから始まり、付き合い始め、そして最後までいくってのはこれ中々。「うお、マジか」って、読みながらつぶやいちゃったよ俺。絶対寸止めやと思うやんラブコメのセオリー的に。まだ早い、みたいな。

でもそこをあえてやってしまうのが実に作者さんらしいと思った。さすがだわ。

まさ子は独立独歩の人間

まさ子あたりはもっとショック受けるかと思ったが、そうでもなさげで、しゅりのことは相変わらず好きでは有るけれど、それはそれとして二人の関係についてはしっかり受け止めているらしい。

まぁ、まさ子は独立独歩の人間だからな。だから自分は自分として持っているし、また他者の人格も尊重している。そういう態度が好ましいので、あまり百合キャラが好きではない俺だが、まさ子については良いキャラだと思っていたりする。

邪魔するわけでもないしね。まぁ大谷くんがクソ野郎なら何したかわからないけれど、紛うこと良い奴で小森さんともお似合いだし。

何より、小森さんが唯一頼られるでなく頼る相手だしね。もちろん時には頼られることもある。そしてそれは大谷くんにとっても成長であったりする。こうなると、性別とか関係なく、二人は良きパートナーだと、まさ子も認めざるを得ないわけだ。

同性の友達として付き合いを続けられるだけ良かったと思っているかもしれない。今、読者視点に一番近いのは彼女だろうなぁ。

めぐみと山中くん……じゃなくて

一方で、まさ子と同じく大谷くんに対して特別な感情がありそうな感じもだしつつ、めぐみとも良い感じだったヤッチュンこと山中くんは、女子と仲を深めていく。異性もいけるんだな。

まぁ元々バイセクシュアルの気はあったのかもしれないが、思春期という不安定な時期なので、どちらかというと本質的には異性愛者だったのだろうか。ま、現実世界でも男しかいない空間だと普通の男でも感覚はちょっと狂ってきたりとか、いい大人でもあったりするので(マジであるよ)、わからんでもない。

で、山中くんが仲を深める女子とくれば当然めぐみだろう……と思うが、なんと山中くんはシキちゃんと距離を近づける……というより、シキちゃんが山中くんにアプローチを仕掛けている。

もちろん、彼とめぐみの間のただならない関係については承知の上で、だ。周囲もそのことは理解したうえで、しかし恋となればそれは抑えられるものではないし、また山中くんとめぐみは正式にお付き合いをしているわけでもないので、それぞれ思うところありつつも、ふんわりと応援している。めぐみも含めて。

まぁめぐみに応援されるのは、シキちゃんにとってはかなり複雑な心地にさせられることだ。めぐみに「早く告白したほうがいいんじゃ」と促されると、「そんなことめぐみちゃんに言われなくてもわかってるよ!」と珍しく声を荒げる。

別にめぐみに挑発するような意図はなかっただろうけれど、それでもシキちゃんにすれば、ぶっちゃけ山中くんがめぐみに想いを寄せていることは、好きだからこそわかってしまっているのだろうし。

恋と友情は一大テーマだが

まぁめぐみと山中くん、彼らの抱く感情が互いに恋と言えるものなのかどうかは、難しいかもしれないが、少なくとも、付き合おうと思えば付き合える関係ではあるだろうと思う。

特にめぐみは、山中くんが女子からバレンタインにチョコレートをもらうのは面白いことではないようだし。山中くんも、めぐみが誰か男子と仲良くなれば、それについて文句を言ったりはしないだろうけれど、やはり面白くない何かを感じるだろうと思われる。

普通の人はその感情を恋と呼んだりなんだりするのだが、彼と彼女は恋というものを真面目に考え過ぎている嫌いがあり、そのために、むしろふわふわした感情ながらしっかり行動に移しているシキちゃんとのほうが、傍目には良い感じ

あとはまぁ、既にシキちゃんはめぐみに対しても山中くんに告白する旨をわざわざ伝えており(その意味を、彼女たちは当然理解している)、多分それはそうするのだろうから、後は山中くんの出方次第か。

山中くん的には、めぐみが持っている人ならば、シキちゃんは持っていない(けれど得ようとしている)人で、そこの共感しているのだろうけれど、それは恋と言えるのかは難しい。むしろ山中くんがシキちゃんに抱いているものこそ友情と呼ばれるものに思えるが。

男女間の友情、同性間の友情、それぞれビッグテーマだけれど、絡み合わせてさらに複雑になる。小森さんと大谷くんがほぼ完全決着している分、こちらのほうが今は話の中心になっている。

どうするんだろうね。なんかこのまま山中くんはシキちゃんと付き合ってしまう気がする。

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