『古見さんは、コミュ症です。』2-3巻感想:監禁は笑えないっす。。。

オダトモヒト, 古見さんはコミュ症です。 2, 2016

うーん……。

監禁して包丁で脅迫するのってギャグなん?「監禁されるとか超笑える」とか普通の人は思うものなん?普通に警察呼ぶべきだと思うし、俺ならトラウマになると思う。

……なんで俺、この漫画についてはマジレスしちゃうんだろう。きっと、俺の心の何かが傷ついているんだろうな。でもさ、描写が過激ってだけじゃなくて、登場人物の持つ悪意が本物に感じられるんだよ。だからキツイんだ。

相変わらず只野のメンタルの強さが異常なんだが、これは精神が鈍化した結果なんじゃないだろうか、と思う。

まぁ古見さんは別にそこにいるだけで、何も悪いことしていないんだけどね。正直古見さんは個人的にどうでもよくて、只野に幸せになってほしい。……只野は古見さんよりなじみとくっついたほうが幸せになれるんじゃなかろうか。

1巻と印象変わらなかったな。やはり俺にはこの漫画、合わんらしい。以下2-3巻感想。

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合わない

こればかりは仕方ないと思いつつ、やはり合わない。このことは1巻を読んでいてわかっていることではあった(「『古見さんはコミュ症です』1巻感想:ギャグ寄り。ラブコメ的には微妙 – 少年は少女に出会う」)。ならばなぜ続きを読んだのかといえば、1巻時点では微妙だなと思ったけれど、続巻で「化けた!」と思ったラブコメも過去にはあったからだ。で、今回2,3巻がKindleで無料になっていたので、読んでみた。

が、やはり結果としては合わないなぁ、というものだった。

そもそも古見さんを魅力的だと思えない

まず、俺は古見さんのことがあまり好きではないらしい。なので、「なぜこの子はこんなに持ち上げられているんだろう」という疑念が消えない。ただこれはハーレム漫画を読んで「なんでこの男はこんなにモテモテなんだろう」と大真面目に考えるのと同じくらい愚かしいことなのかもしれない

それはそういうものだと、受け入れられなければお話にならないということか。「主人公がモテモテなのはそういうもの」と受け入れられなければハーレム漫画は読めないように、「このヒロインが皆に持ち上げられるのはそういうもの」と受け入れられなければ、この漫画は読めないということだろう。

まぁ、古見さん自身は悪い子じゃないんだけどね。でもそれを言うならハーレム漫画の主人公もだいたいは悪い子ではない。別に魅力的ではないというだけで。

監禁ってギャグなの?

ただ古見さんのことよりも、気になるのは只野の扱いがあまりにも哀れなことだろうかと思う。特に2巻の監禁・脅迫はギャグではなく単なる暴行としか思えない。人が暴行されているのを見て笑えと言われても笑えない。心底可哀想だし警察読んで犯人には然るべき刑事罰がくだされるべきだと思う。

いやまぁ、ギャグ漫画では普通に人を殴ったり血を吐いたりするのだが、そういうのはたいていコミカルに描かれるものなんだ。が、本作は妙に生々しさを感じてしまう。それは、登場人物の悪意が本物であると感じられるからだと思う。

通常のギャグ漫画の過激な描写は、あくまで過激な表現であって、本気の殺意が描かれているわけではない。血を吹き出すような激しい描写であったとしても、その本質は「なんでやねーん」くらいの意味でしかなく、ハリセンツッコミの強化版でしかなかったりするわけだ。

しかし、本作における過激な描写は、登場人物の持つ本物の悪意を表現した結果だと、そう感じる。

監禁ネタで言うならば、山井さんは只野個人に対する明確な悪意、なんだったら殺意を持っていて、それを行動に移しただけなので、心理的なリアリティ、生々しさが感じ取れてしまうわけだ。軽いところでは、クラスメートが只野を悪し様に言うのもそう。だから笑えない。

俺自身がナイーブ過ぎることは否定しない。実際この漫画はAmazonでの評価も高いので、楽しんでいる人のほうが多いのだろう。俺も、ひょっとしたら十代の頃なら楽しめたかもしれないと思う。

だが、俺も俺なりに三十余年生きる中で、色々なことがあった。色々な悪意を見てきたし、受け止めてきた。あるいは自分が無自覚に発したこともあるだろう。色恋沙汰ではないが、数時間軟禁されたこともある。傷つけたことも、傷つけられたこともある。もう、俺には笑えない。

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