『ココを異世界とする!』全2巻感想:ぬるいハルヒ

原作 稲本智宏, 作画 やとみ, ココを異世界とする! 2, 2019

全2巻かよ!と2巻読んだ時思わず突っ込んでしまったキレイな打ち切り漫画。第一話の見開き扉で出てきたヒロインの一人が最後出てこない 笑。

まーでも、読みながら色々な作品が頭の中を駆け巡る程度には既視感のある設定とストーリーではあった。てっきり原作は昔のラノベかと思ったほどだ。一言で言うとぬるいハルヒなんだが、2010年代も終わりの作品としては古めかしさを否めない。

女の子はやけに可愛い。っていうかナツメ先輩が可愛い。2巻表紙の左の子。順当にハーレム系の道を進みつつあったが、最終話時点だとナツメ先輩と一番いい感じになっていたぞ主人公。

しっかし、確かにテンプレ感はすごいのだが、面白くないわけではないし、もう少し続いてもよかったんじゃないかなぁ。女の子は可愛いし。以下全2巻感想。

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既視感ががが

最初の一話読んだ時に、いろいろな作品がフラッシュバックしたわ。主人公とヒロインの性格、考え方、やること、何もかもどこかで見たことがある……。そして謎部活。謎部活ものは一時期非常に流行った気がするが、まぁでも今でもテンプレートとして愛されてはいるんだろうか。個人的に数学研究部があったことに衝撃を受けた。灘かよ。相当進学校だなここ。

色々な作品を頭に思い浮かべつつ、最終的にはぬるいハルヒだな、と考えると一番しっくりきた。まぁ脱力系やれやれ主人公と超巻き込み型ヒロインで謎部活だしね。

とはいえそれは設定上の表面的なフレームワークがそうなっている、というだけで、話自体はだいぶぬるい。ハルヒのような毒もなければトリックもない。王道の学園青春漫画である。ヒロインもハルヒほど強烈ではなく、ちょっと変わった女の子程度。可愛さで余裕でカバーできる。全体的に毒気を抜かれた感じ。ぬるい。

ただし、第二のヒロインであるナツメ先輩関係ではいじめに近い話が盛り込まれており、作品全体が愉快な雰囲気なだけに、全2巻という漫画としては短めのボリュームの中で非常に浮いている。まぁそれもありがちっちゃありがちな話なのだが。でも、クラスメートがナツメ先輩を責め立てる際に出てきたYoutubeの低評価ボタンの表現はちょっと面白かった。2010年代はまさに承認欲求の時代だったものなぁ。時代を反映している。

ただ高校生にもなってあんなんあるかねぇ、とは思う。数学研究部がある時点で進学校だと思うし。高校なら多少文化レベルも上がっているので、フツーに個性として認められそうなもんだがな。

容赦のない打ち切り

第一話の扉絵から、少なくとも第三のヒロインは構想されていたはずなのだが、顔見せ程度で終わっている。このことから、明確に打ち切りであることがわかり、しかも相当容赦がない。とはいえ、もう少し伏線回収の努力はあってもよかったように思うが……ソードマスターヤマトのようにとまでは言わないが。せめて部活として認められるところまでやるべきではないかと思ったが、もしかすると最終話1,2話くらい直前で打ち切りを言い渡されたのかもしれない。

むしろ、主人公の幼馴染(?)のほうが第三のヒロインと言うべき状態だった。幼馴染が主人公に抱いている感情は傍から見ると恋情としか言えないものであり、そのことについてナツメ先輩は若干思うところがある風だったがどうなんだろう。っていうか、敗北前提の幼馴染キャラはもう本当にやめてください……(愚痴)。

ラブコメ的には、最終話の段階では主人公はナツメ先輩と一番良い感じになっていた。まぁ、唯一といってよい山場がナツメ先輩のいじめ事件だったので、そうなってしまうのかもしれない。とは別に、単純にナツメ先輩が一番かわいかっただけかもしれん。あざといキャラだったわー。

まーねぇ……たしかにねぇ……2020年になろうかって時にやる漫画か、と言われりゃまぁわからんけど、女の子は可愛いし、面白くないってこともなかったし……ぬるく楽しめる作品ではあったと思うんだよな。もうちょっと続いてもよかったのに、とは思う。なんだかなぁ。

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