『こじらせ百鬼ドマイナー』2巻感想:奇人変人たちが織りなす普通の話

一枚絵に魅力がある。絵心がなくて実際絵をあまり重視していない俺ですら、扉絵で一瞬視線の移動が止まる。カラーだったらいいのに……。

一方で話は大人しい。つまらないわけではないんだが……。話の空気感に、昔のガンガン連載作品っぽさを感じる。実際何故か突然大昔の浅野りんの漫画を思い出した多分PONキマだと思う。多分だいたい天狗のせい。なんだけど全体的なノリがあの頃のガンガンっぽいのはやはりあるように思う。

あーーーそうだ浅野りんでわかった、変な人たちを混ぜた結果話が中性になっている感じがするんだ。

以下スッキリしたところで2巻感想。これジャンプSQなの?

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昔のガンガンってか浅野りん感?

浅野りんは本サイトに来る人なら知っている人が多そうだけど一般的にはどうなんだろう。作者さんが連載中のであいもんは、実は「オススメされた作品 – 少年は少女に出会う」にもあり、そのうち読む気がある……。だが俺の中の浅野りんは未だにPONキマなんだ許してくれ。

PONとキマイラ 1 (ガンガンコミックス)

で、かつて浅野りんを評して、変な人たちを混ぜた結果中性になっている、というようなことを、大昔の某2ではない掲示板で、誰かが浅野りんを評してそんなようなことを言っていたんだけれど、それはもうほんとに鋭いというか、正鵠を射るというか、我が意を得たりと思ったな。ああ、そういうことがあるから他人の感想記事を読むものなんだろうか?だとしたら碌でもないことばかり言っててすまねぇ。

まぁとにかくだ、この一人一人のキャラは変わっているのに、彼ら彼女らが織りなす話はすごい大人しいというか普通というか毒がないこの感じがね、すっごい懐かしいんよ。

男女和気あいあいする感じ

特に俺が「あーなんかこの感じなつかしい」と思ったのは以下の1コマだ。

南郷晃太, こじらせ百鬼ドマイナー 2, 2019

おわかりいただけただろうか。いやわからんね。説明すると、男女の生々しくも親しさのある距離感というべきかな。いや、まぁ、正直好きなんだよね、この感じ。

1巻ではハーレム系って言っちゃったけど、ちょっと違うね。実際びちょ子は主人公より天狗のほうにフラグ傾いてるっぽいし。カップル乱造路線もまた昔のガンガンを思わせる。いろいろな人たちの間で太いクロスが作られる。

俺のラブコメ好きのルーツって昔のガンガン作品なのかもなーとか、そんなことを思ったりなんだりした。

話は大人しい

そして、この漫画SQとはいえジャンプ系列なのかマジかとも思った。ジャンプ系って良くも悪くももっと振り切っている印象があるから。キャラとキャラを掛け合わせて大爆発させるようなものが多いよなって。一方で、本作の酸性と塩基性を混ぜたら中性になりましたって感じは、良くも悪くもガンガンだなって思う。ガンガン本誌はもはや何が連載されているのかすら知らないが、ガンガンオンラインは今もそういう傾向あると思うし。

ストーリー自体は動いているんだけどね。動いてるんだけど、なんつーかな、みんなけっこういいヤツなんだよな。考え方に違いがあるだけで。懐かしいな。

そんなことを思ったりしたが、まぁ本作が5巻で終わったのも、せやろな感も正直あるね。引き続き3巻も読んでいきまする。

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