このブログを始めたのが2016年のことで、その後1回ドメイン凍結されたから一度仕切り直し(これ絶対濡れ衣。xyzのレジストリ許さん)したのがその半年後くらいだったと思うんだけど、今にして思うと、あの頃が、独自ドメインの個人ブログでも一応検索に引っかかる、最後のタイミングだったんじゃないだろうか、と。
個人ブログは難しくなった
このサイトは有り難いことに、毎日200-300人くらいきてくれているらしい。以前は500人くらいきてくれていることもあった。つまりまぁアクセスは下がってきているんだけれど、一応今くらいで踏みとどまってくれている。
この数値は、いわゆるアフィブログではない、趣味の個人ブログとしてはまぁまぁで、特にうちの場合「ラブコメ漫画の感想」まで記事のジャンルを絞っていることを思えば、だいぶ健闘していると言っていいんじゃないだろうか。
ただ、この数値は昔からやっているからであって、たとえば今同じように始めたとして、果たしてどれだけのアクセスになるかといえば、うーん、それはどうだろうなぁ。少なくとも、今と同じ状況にもっていける自信ないなぁ。少なくとも、従来どおりの検索エンジン経由を基本とする限りは。
昔は強かった個人ブログ
00年代の中頃から10年代前半くらいにかけては、個人ブログはGoogle先生からもだいぶ好かれていたんだよね。実際、ブログとGoogleは一緒になってともに成長していた面があった。
まぁそのために、日本では愚にもつかないまとめサイトやアフィブログの台頭を許してしまったので、Googleも方針転換をしたんだろう、とは思うけれど。ただ本当に検索の質を下げていたのは、個人ではなくて業者だったろ、という気持ちはあるが。まぁGoogleからしてみたら、見分けつかないんだろうけどさ。人間が見たらわかるのにね。最先端のAIっつっても、現実はこんなもんよ。
まぁ人間が見たらわかるっていっても、それは既にラブコメ漫画に親しみがあり、かつネット文化についても知見のある人間ならってことだから、実はけっこう難しいことで、我々人間というのは、自分が思っているよりも案外能力が高いのである。
まぁなんでもいいんだけれど、いまさら個人ブログをさ、たとえばWordPressなんかで始めたとしても、かなり難しいだろうなぁ、とはすごく思う。昔だったら、とにかく半年、誠実に記事を書き続ければ、それなりになる!って言えたんだけれど、今はもうどうかわからない。ダメなんじゃないかな。多分。
可能性があるとすればnoteかなぁ
それで、今や個人のまとまった感想を読めるところはめっきりなくなってしまった。まぁ、うちみたいにある程度前からやっている個人ブログであれば、まだいくつか引っかかるところもあるだろうね、という程度かな。
読書系のプラットフォームもないではないんだけれど、漫画のプラットフォームってちょっと弱いよね。昔読書メーターやっていたことあるけれど、小説はけっこうみんな色々書いてくれていたが、漫画はあんまりだったな。256文字の制約も意味わかんなかったし。
こんな状況だから、今一番まともな感想が読めるのはAmazonのレビュー欄だったりする。それが悪いとは言わないけれど、Amazonはあくまで買い物しに行くところ、つまり貨幣世界の最たるものであって、文化の共有をするところではないんだよな。
そうすると、今まとまった漫画の感想記事を読むには、現実的にはnoteになってしまうのかもしれない。ただnoteって、あそこの文化はさ、あんまり漫画の感想って感じでもないんだよな。ましてこのサイトで取り上げているようなラブコメ漫画の率直な感想、なんてのは、もうだいぶ違う。
noteの文化って、「鬼滅の刃は何故人々を興奮させるのか?」みたいな論評をのせる感じなんだよ。まぁ偏見なんだけれど。でも実際そうだと思うよ。
そういえば、「鬼滅の刃の1話目がいかに人気が出る作りになっているか」を考察した記事がnoteではバズってたんだけれど、これを見た長年ジャンプ読者の友人が、「鬼滅は最初の頃20話目くらいまでは人気なかった。打ち切られないように、普段はやらないアンケ出したからよく覚えてる。この記事書いた人絶対ジャンプ読んでない。鬼滅は人気があるっていう思い込みにもとづいて、後付けで合理化してる」ということを言っていて、やっぱり社会評論的な理屈屋よりも、純粋なファンのほうが強いな、と思った。でもバズるのは前者なんだよね。
こんな感じだから、俺が思う良い感想記事っていうのは、あんまりnote的じゃないんだな。実際、noteじゃあんまり受け入れられないんじゃないかな、と思う。でももはや個人ブログが戦える状態じゃない昨今、どこかのプラットフォームにのらないといけない。そうすると、まぁ一番有力な選択肢なのは、noteなのかなぁ、と思う。
どこかいいところがあれば、教えてほしいよ。
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