『きみといると』2巻感想:ラブコメは世界平和だから

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作・かがみふみを。1,2巻ともに2009年刊行。コミックハイ!。

ちょっとどうしようね。もどかしいというかむず痒いというか。腹の内側からこちょこちょされているような気分だ。俺にもまだこんな感情あったのか……。なんでうぶなカップル見てるとこんなに心穏やかになるんだろう……。読み終わった後世界平和とか祈ってしまった。。。

以下2巻感想。

目次

うぶうぶにも程があろうよ!

前巻はうぶうぶなボーイフレンドとガールフレンドという感じで、ただひたすら読者を悶えさせる構成であったが、本巻ではいよいよ山河が岩井を異性として認識し始め、それ故のすれ違いからその和解に至るまでの流れがもう本当にうぶうぶで、なんていうの、腹の内側を猫じゃらしで延々とこちょこちょされているような、そんな気分だった。程度ってもんがあるだろう!よくぞここまで描けるもんだすごいよほんとに。

なんてことのないシーンがとてもお気に入りなんだ。特に、山河が岩井を意識し過ぎてギクシャクしている時に、それでも岩井が勇気を出して会いに行こうとしているのを見かけた山河が、その様子を見てドギマギしているところを岩井に見つかって、何か言わなきゃと焦った出てきた言葉が↓。

かがみふみを, きみといると, 第2巻

「トイレ!!この辺にあるかなあ!!」

目すら合わせることができず、赤面して出てきた言葉がコレ。もちろん本当にトイレに行きたいわけではないが、岩井と言えばトイレであるし、とにかく場を変えて落ち着きたかったのであろうというのはわかる。しかしトイレ……笑

別にほんとなんてことのない一コマなのだけれど、一連のすれ違いからついに岩井と向き合った挙句がコレと思うと、たまらんものがある。どんだけ不器用やの。純情やの。

岩井も山河も、お互いにすごい不器用で不格好なんだけれど、一緒にいたいという気持ちだけがひしひしと伝わってくるんだな。

デートがまた…

すれ違いから和解した二人は、特に付き合うと明言するわけでもないけれど、しかし異性としての間柄をハッキリと意識したまま、デートを重ねていく。その様子が二人共いちいち可愛らしく、電車でもたれかかってドキドキするとか、夢中になっている姿を見てドキッとするとか、なんていうかこう、もう内臓が出そう

友人から喫茶店のマスターまで、全方位的な助力を受けて、少しずつ前進していくうぶうぶな二人がたまらんです。世界平和だ。ラブコメは世界平和。以上。

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