『僕らはみんな河合荘』8巻感想:麻弓さん物語。一番割食ってるのは椎名だねこれ

今一番勢いのあるラブコメなんだろうか。Kindleではコミック分野で一位を記録しているようだ。俺も楽しみにしてるんだけど。麻弓巻やった。というかなんか林さんいい女っぽくなってね?あと宇佐くんとシロさんがちょっと面長病にかかってしまっている気がする…。以下大いにネタバレ。

目次

麻弓さん物語

本巻は全体的に麻弓さん物語だった。海の話然り、友達の結婚式然り、森コン然り。全体的に宇佐くん律ちゃん不在の話がこれまでになく多かった。ラブコメにも関わらず、主人公とヒロイン不在でも面白いのは、サブキャラにも手抜かりなく世界観をもたせる宮原るりらしくもあるのだが、ちょっと寂しい。やはり宇佐律のもどかしい絡みあっての本作だからなぁ。森コンなんて完全に麻弓さんだったし。

いや、麻弓さん大好きだけどさ。特に今回、シロさんが海でヤンママさんに親切にしたのを見て、麻弓さんが無自覚にジェラったのとか、この二人の進展を密かに楽しみにしている身としてはニヤニヤもんだった↓。

宮原るり, 僕らはみんな河合荘, 第8巻
宮原るり, 僕らはみんな河合荘, 第8巻

↑三十路の嫉妬は可愛いを超えてみっともないぞ麻弓さん!ってかシロさんいい身体してんな。

宇佐律一番三十路は二番

でもやっぱり宇佐律が一番なわけよ。もう8巻だってのに相変わらず律ちゃんは面倒臭くて、しかもこの娘、自分が可愛いことをわかってるっぽく、海で頑なに肌を見せず(というかそもそも連れて行くのすら一苦労で)、宇佐くんの視線を必要以上に気にしているところとか、ちょっとイラッとするな。

、そこはむしろ宇佐くんを意識しているからこそ、ではあるんだけどさ。だからある意味では可愛いところでもある。自分の魅力を意識するようになったのも、宇佐くんがいるからこそだってのもわかる。つまり、意識し過ぎってことなんよね。過剰な拒否反応は照れ隠しってわけだな。めんどくせぇ!

最初の頃やらかしたのをいまだにちょい引きずって、ヘタレ道驀進中のUSAにもトランプの爪垢汁がぶ飲みさせたい。

でもそんな二人の仲が気になって仕方ないってのはすごいことだ。単品ではむしろうざいのに二人並べるとニヤニヤってのはカップル萌えの極致だよ。もはや世界平和だよ。

自ら当て馬を買って出るコミュ力モンスター

そんな二人だから周りもサポートしてくれるのだろうか…いや主には宇佐くんの人徳ありきか。サポートしてくれるのは、直接の宇佐絡みで林と佐久間・椎名だし。千夏も一応サポートに入る…?いやそれはどうかな。

しかし千夏の観察眼は鋭く、椎名と遊んでいる宇佐に対して「宇佐くんから一途さ抜いたら変ショリしか残らない」とはまさにそのとおり。律ちゃん好きじゃない宇佐くんとかクソやろ。いやクソは言い過ぎにしてもあかんわ。逆に宇佐くんに好かれてない律ちゃんも魅力半減どころじゃないけどな。お似合いの二人やとは思う。

そんな二人を引き合わせるべく、今回林に引き続き、コミュ力モンスターこと椎名も自ら当て馬を買って出るカップルでお茶会にという時、せっかく宇佐律でペア組もうってなったのに、律ちゃんが過剰に拒否るので、結局宇佐椎名ペアになったわけだが、椎名は律ちゃんが本音では宇佐を拒絶したわけではないことに気づき、ごく自然な形で宇佐くんと律ちゃんがカップル写真を取れるように計らう。むっちゃええ子。

椎名だって、本当は宇佐くんのことは満更じゃないのにな。それでも二人の本当の気持ちを理解し、自ら当て馬になったわけやな。本当だったら、佐久間と甘酸っぱい青春の輝けるひと時を過ごすパターンだってあったのに。というか律ちゃんが最初にゴネらなかったらそうなったわけで。林に加えて、どんだけフルサポートだよ。

ここまで各方面からサポートを受けまくって、ようやく自分の感情の正体に気づき始める律ちゃん。やっとか。実際律ちゃんの過剰な拒絶は進展の証であった。友達の関係から脱却しつつあるからこそ、律ちゃんは猛烈に恥ずかしくなるわけでそして拒絶ってどういうことやねんほんとめんどくさ子。

でも、ここまできて本当にようやく、いい加減ただの「お友達」から次のステップにいける条件が揃ったっぽいし、そろそろ進展くるかな?このカップルは絶対付き合ってからさらに問題起きまくるから、付き合って終わりじゃなくて、付き合ってからも描いてほしいんよなぁ…。

こんな恥ずかしくて眩しすぎるラブコメを直視できるのも、全部シロさんというサングラスのおかげ。ありがとうシロさん。9巻もよろしく。

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