『完全回避ヒーラーの軌跡(漫画)』1巻感想:FF6の世界に召喚されなくてよかったね

完全回避ヒーラーの軌跡(漫画) 1, 2019
  • 漫画・倭ヒナ
  • 原作・ぷにちゃん
  • キャラクター原案・匈歌ハトリ

なろう系コミカライズ。

現代日本の高校生3人(知らない人)が異世界に召喚されて勇者になるあれ。チート持ちだが、自分でステータスを割り振りできるタイプ。

まぁいつもの俺TUEEE。有能なのに評価する側が無能なので無能扱いされて追い出される、広義の追放ものかもしれない。

まぁ確かに結果的には主人公の能力は優秀なんだが、個人的には無能と言われても仕方ないなとは思っていたりもする。世界観によっては即死んだと思う。

以下漫画版1巻感想。

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追放系かな?

本作は多分ジャンル的には広い意味で追放系に入ると思う。ヒーラーの主人公が勝手にステータスをすべて回避に突っ込むことにより、「そんなことをするなんて無能に違いない!牢屋にぶちこめ!!」と理不尽な処遇を受けるのだが、この流れはまさに追放系。評価されるべきものが評価されない現代の理不尽を異世界に仮託する。

もっとも、他2人がいい人だったので、己の身を多少犠牲にしながら助けてくれる。主人公は恩を感じ、仮を返すべく異世界の世界に働きに出るも、「回避しかできないヒーラーってw」と無能扱いで相手にされない。

しかし実は回避100は攻撃をすべて避けられる最強ステータスなのだった!主人公の快進撃が始まる!!

……という「なろうであることだなぁ」と感じさせるものだが、個人的にはこういう系統の作品を「わからせ系」と呼びたい。

有能なのに周りが無能過ぎて無能扱いされるけれど、実際は超有能なので、無能扱いした連中に真の無能は自分だったとわからせちゃいますね、というわからせ。現実にわからせと言うとメスガキムーブだと思われるので使えないが。

ぶっちゃけ主人公は無能だけど周りはもっと無能

まぁでも、個人的にも主人公は最初のギャンブルに大勝ちしただけの無能だと思うよ。異世界でなんの情報もない状況で、回避に全パラ振るのは相当ギャンブルでしょ。FF6みたいに回避が死にステだったらどうすんの。魔法攻撃主体の国かもしれないし。そもそも回避がどれくらい回避できるのかもわからないし。そんな可能性を考えずにある程度バランスが取れていると無邪気に信じられる、現代ゲームで育ったお坊ちゃまですわ(それともなにか重要な描写がコミカライズで端折られていたりするんだろうか?)。

ということで主人公は無能(というよりは世間知らず)なんだが、それ以上に能力がチートでかつ、周りが主人公を超えて無能なうえに傲慢・理不尽なので、主人公の本質的な無能が誤魔化されている。

ギルドは有能

そして異世界ものの定番、超有能なギルド。これ。誰でも分け隔てなく受け入れてくれる、基本的な情報を提供してくれる、公正で誤魔化しのない取引、本人の実力に応じた適切な仕事の斡旋と適正な報酬、しかもその場でニコニコ現金払い、結果に対する適正な評価、こんな有能な機関、現代日本にもないからね。

盾の勇者の成り上がりとか、ダークファンタジー入っているやつにはこういうギルドがない。故に、チート能力を活かさせてもらえない、評価してもらえないなどの苦労が発生する。能力がチートというだけで生きられるほど人間社会は甘くないのである。

しかし本作のギルドは優秀だ。よって、主人公は軽やかに最初の一歩を踏み出して自身のチート能力を発揮し、その成果をたっぷりと受け取ることができたというわけだ。そこから先はもう快進撃ですよおやっさん。

現代文化でぬくぬく育ったお坊ちゃまだけあって主人公の性格は悪くないので、チート能力を使って超無能どもにわからせちゃいますストーリーとして考えると、エンタメとしては案外楽しめるかもしれない。

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