作・久米田康治。2017年4巻。5巻買ったと思い込んでたけど買ってなかった……とりあえず4巻まで。
相変わらず幕間の謎エッセイをやけに読ませる漫画である。おかげで読むのに時間がかかる。
多少先生が空回っているくらいで、特にラブコメってはいないのに、なんとなく色を感じるのは何故だろう。先入観だろうかそうなんだろうか。
以下4巻感想。
言いづらい
基本的な設定のところを色々と謎めかされているものの(しかもちょっと鬱っぽい感じ)、落ち着いた作風の一話読み切り系で、特に取り立てて言うことはないのだけれど(最新の5巻まで読んでから記事書くつもりだったし)、一つ印象に残ったのは、「言いやすいジャンル言いづらいジャンル」のピラミッドかしら↓。
笑。これは本当にそうで、読んでいることを人にいいやすい、いいづらいもこれと同じ。実際、今俺ははじめの一歩をずっと読んでいて、そのことは普通に人に言えるのだけれど、最近ラブコメ漫画にハマっているとは、これは余程仲が良いか、それこそ同じ穴の狢でなければ、中々言えない。ただしらんま1/2レベルまで有名かつ古くなると、これはこれでレトロ枠という別枠が設けられているので、若干言いやすくはなる。あとめぞん一刻は許される感。まぁめぞん一刻は萌え系ではないか。
いずれにせよラブコメは言いづらい。ぶっちゃけ、上記ピラミッドで最下層に置かれている、下ネタ、エロ系よりもラブコメのほうが言いづらいところがあるように思う。なんだろう、オッサンになるとセックスよりもキスのほうが、何か気恥ずかしい響きをもつような気がするのだが、それと同じじゃなかろうか。微妙にピュアっぽいところが、気持ち悪さを加速させるのか?
そういう意味で、この漫画を読んでいることが言えないのはまぁ、単に久米田康治が一般的に知られているわけではない(というより一般的に知られているなんて鳥山明か尾田栄一郎か…でも松本大洋とか羽海野チカは知らないほうが恥ずかしい感あるような気がするのはなんなんだろね)というのもあるのだけれど、やっぱなんかラブコメっぽさがあるからじゃないかなぁと。
今回もわかりやすく空回りしているナディアな先生の存在だけでなく、設定の根本が、なんだか。単なる家族的なものではない妖しさがある……のはまぁ、仕掛けがあるからなんだろうけどさ。まぁでも、画風と一緒で、滲み出ているものもあるんじゃないかなぁと思う。何かしら、愛の話だと思うんだけどな、この漫画。
コメント