『かぐや様は告らせたい』13巻感想:ラブコメの光が眩い

赤坂アカ, かぐや様は告らせたい 13, 2019

作・赤坂アカ。2019年13巻。ひとまず追いつきました。もうすぐ14巻。昔の集英社は電子書籍を一ヶ月遅らせる悪癖があったけれど、今はそんなこともないようでよかった。

表紙はツンデレ先輩。ツンデレ先輩めっちゃいい子なので誰か光を。ラブコメオーラに溢れる学園の仲この子だけお化け屋敷より光がない。

石上→つばめは思ったよりもだいぶ脈アリで驚いたけれど、やっぱり伊井野じゃないのかなぁ。

そして会長とかぐやはやはりクライマックスなのか。1年生の夏編がなかったのは残念だったが、どのタイミングでされるんだろう。以下13巻感想。

目次

告るのか告られるのか

文化祭も始まってあちこちでラブコメが進む。会長は文化祭が終わるまで告られなかったら自分からいくと決め、一方かぐやは文化祭中に告りたいと考えている。つまりこれまでと打って変わって、膠着した状態に二人共自ら終止符を打とうとしている感じ。これまでの経緯を考えると感慨深い。

会長もかぐやから来なければ…と言いつつ、なにやら大掛かりっぽい仕掛けをうっていそうだし、「男らしくいく」という言葉から、基本的には自分から行くつもりなのではなかろうか。一応「四宮告らせ計画進行中」ではあるらしいが。

それにしても会長の男らしく発言を見て、「四宮 俺の女になれ お前がどんなに足掻こうと俺からは逃げられない…」と謎の花をバックにした妄想に耽っているかぐや様割と少女漫画思考。

繚乱たるラブコメの花

文化祭ということで、白銀・かぐやのみならずあちこちでラブコメの花が咲いている。とりあえずツンデレ先輩可哀想。頑張って。いつか報われてほしい……。

個人的に意外だったのは石上のつばめへの(意図しない)告白が割とまんざらでもなく受け止められたこと。自分はてっきり地雷だと思っていたのだが、どうやら必ずしも望みがないわけでもないみたい。でも引き続き伊井野とはフラグがたっているし、カップリング映え的な意味でもやっぱり伊井野になるんではなかろうか。きっと、石上・伊井野は白銀・かぐやではできない役割をこの物語において担っているのだろうし。

それに、石上が唯一対等に接しているのが伊井野なんだよなぁ。会長、かぐやに対しては尊敬が強いし、藤原に対しては一種の甘えだろう。藤原なら大丈夫だと思えばこそ、藤原の言う暴言も吐けるわけで。藤原的には石上の暴言はけっこうくるみたいで、評価はさんざんなのだけれど。でも別に嫌っているわけではないともいう。性根が良いのはわかっているからだろう。

藤原は会長含め、恋愛対象にはならないとは念押ししている。しかし、本人もビビリながら自覚したとおり、藤原の好みとしては実のところ会長が合致しているようで。見た目が好みかどうかはわからないが、少なくとも血を分けた妹的には会長ドンピシャであるらしい。

会長にハートを渡そうとした藤原妹に対して、久方ぶりの黒かぐやが見られて満足。なんだかんだいいつつ悪い顔の似合うヒロインだ。しかし、前巻最後で描かれた氷のかぐや姫時代の話、今回読めるかと思ったのだけれど、話がなくて残念。次巻では期待できるだろうか。

クライマックス?

なにしろクライマックスが近づいているようなので。会長、一年飛び級でスタンフォードって半端ないにも程がある。どれだけの努力したのやら。ただスタンフォード大学の合格発表日って4月らしいのだが、このへん時系列どうなっているんだろう。費用もとんでもなくかかりそうだ。

まぁそんなことはどうでもよい。白銀は、かぐやに恋して生徒会長になろうと必死の勉学に励んだようだが、そのうえで飛び級して異国の地へ、となると、かぐやとの素敵恋人学園ライフを送りたい、というわけではないらしい。白銀なりに、かぐやと「生涯に渡って」並ぶにはどうしたらよいのか、を考えての行動なんだろうか。熱いなぁ。

もはや告るとか告らせるとか割とどうでもいい。ただクライマックスにはやはり期待せざるを得ない。夏祭りを超える感動はあるのだろうか……。

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