赤坂アカ, かぐや様は告らせたい 11, 2018
2018年11巻。読んだのはずいぶん前なのだけれど、いまさら感想。なんかもう気がついたら14巻出そう。アニメ化されたようで、おめでとうございます。ってかもう始まってるね。最高の非実在恋愛ですよ。
すべての巻で、開幕2秒でニヤけられる稀有なラブコメだからなぁ。1ページ目で俺はこの世のすべてを忘れ素晴らしきラブコメ新世界に引き込まれる。こんな漫画はそうそうない。
いろいろな話があったけれど、表紙の早坂が印象的な巻だった。……早坂、可愛いんだけれど、かぐやがいる会長とフラグたてられるのもなんか微妙な気分になる…。でも今さら早坂にお相手作れないよなぁ。以下11巻感想。
やっぱり石上×伊井野なのか
着々と進められる石上と伊井野の話。個人的には石上は藤原とくっついてほしかった感もあるのだが、この手の漫画で本編カップリング以外のものに傾倒すると悲しい思いしか生まれないので、気持ちを切り替えていこう(藤原は野崎くんのみこりん的ポジションなのか……)。
まぁ石上と伊井野もいい感じでお似合いだし。似たもの同士で。拗らせた正義論とか性根のところがまったく一緒だよね。恋愛観も相当の浪漫派だし。子安先輩へ想いを伝える方法で考えた、アイシテルの花言葉アクロニムというたいへん気持ち悪い独創的な告白も、伊井野は多分喜ぶ気がする。
ところで今回もかぐやが石上の世話をする話があって、俺はこういう正ヒロインが主人公級の男以外と親しくする話ができる男向けラブコメって、本当に稀有で素晴らしいよな、と思うので、それはそれでいいのだけれど、伊井野はかかわらなくてよいのだろうか。子安先輩への気持ちってもう玉砕フラグにしか見えないしそれは多分そうだと思うのだけれど、絡むとすればそこが一番美味しいところだと思うのだが……。
まぁまだ距離感的には厳しいのも事実なのだが。石上×伊井野なかよし大作戦というタイトルから既に終わっている感漂うミッションは、会長が発案したわけだけれど、この作戦の内容は会長が浪漫を感じることだと考えてよいだろう。つまり、少なくとも耳かき・あーん・お姫様抱っこ・ポッキーゲームはかぐやとやりたいんだなコイツ!ということである。あーんは既にやっていたね…喧嘩中に。あと浪漫を否定されてしょんぼりしている会長可愛かったですね。
早坂はどうなるんだ
会長といえば今回は前巻の早坂との続きがあった。内容としては、自分の演技は理想の自分、そして理想に近づくためのものであって、早坂のような誰かに合わせた擬態ではないんだ、というもので、あ、やっぱりそうなんだ、と前巻の感想が大筋合っていてちょっと嬉しい(「『かぐや様は告らせたい』10巻感想:本当の優しさを求めて – 少年は少女に出会う」)。
ところで早坂の吐露は、端的に言うと自分も恋愛したい宣言だったが、石上と違って早坂の場合相手がいない。いやいるとすれば会長なんだけどそれあかんやつやん。いったいぜんたいどうするんだろう。
まぁ早坂が恋愛ごとに憧れるのは、お年頃もあるだろうし、かつ色恋に無縁と思われた主人が素敵青春ライフを送り変わっていくのを目の当たりにしているから、でもあるんだろうけれど。だからいわゆる恋に恋している状態、とまではいわないまでも、恋愛そのものに憧れがあるだけなのかもしれない。
会長と今くらいの距離感を保って、かぐやを煽るのに徹する感じだろうか。なんだかんだいっても、ラブコメはやっぱり恋してなんぼなので、早坂にもそういう展開あればいいのにと思いつつも、まぁ難しいよねきっと。
会長とかぐやの話が少ない
全体的に今回も満足度最高レベルだったのだけれど、石上とかぐや、会長と早坂の話あったりなんだりする割に、肝心の会長とかぐやの話が少なめだったのはちょっとつらい。主だったのは最初のライン話と藤原交えた恋バナか。あと一つくらい欲しかった。まぁこの二人は既に相当距離が近いので(ナチュラルに二人共異性の友人を作るところに線を引き合っていて、かつそれを互いに当然だと考えているあたりねぇ…)、難しいところではあるよなぁと思いつつ、やっぱりこの二人の話が一番楽しいし。
…と思ったら文化祭をタイムリミットにした劇的な引き。かぐやから告らせるのか、あるいは会長から告るのか。この選択はとても重要だよなぁ。ってか会長いなくなっちゃうの?まぁ確かに今どき日本の最高学府程度じゃトップとは言えないか……。
……などと感想書きつつ、既に13巻まで出ていて、近日14巻が出る事実。既に結論出ているんだろうか。とりあえず読んでいこう。。。
非実在恋愛のアニメ化素敵ですね
ところでアニメ化に乗じて、読者と自作を全力で皮肉る非常にらしいメタ的な話があったけれど、多分この漫画の読者はいわゆる「俺の嫁」的な考え方はしない人たちじゃなかろうか。それより会長とかぐや見てニヤニヤしたい的な。かぐやは会長の嫁的な。つまり非実在の女の子ではなく非実在の恋愛に浪漫を感じているわけだが、よくよく考えてみるとこれ本当に救いようがない気がする死のう。つらい。つらくない。生きよう。アニメもそのうち見たいなー。
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