『かぐや様を語りたい』2巻感想:本編を補間し3倍楽しめるハイクオリティ・スピンオフ

原作 赤坂アカ, 漫画 G3井田, かぐや様を語りたい 2, 2020

同時発売の本編17巻よりこっちを先に読む俺。いやもうこれ本編の一部だから。これほどのハイクオリティなスピンオフはそうそうないぞ。本編が2倍、いや3倍楽しめるお得な作品。

基本的にはカプ厨のかれんが面白いのだが、カプ厨とは別ジャンルである単体ファンなかぐや厨のエリカが一緒にいるところが、良い味だしているな。ボケにボケを重ねる高度なツッコミ

藤原書紀や石上会計、早坂の本編とは別の動きが見られるのも楽しい。妄想の対象である会長とかぐやは基本的に二人の妄想の中でしか出てこないのも徹底している。

今回も非常に素晴らしいスピンオフでした。原作ファンなら買っといて間違いない。以下2巻感想。

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気兼ねなく楽しめるかぐや様

忘れた頃に電子書籍でポチる俺が珍しく発売してすぐにポチったかぐや様のスピンオフ第2巻。本編も同時に出たけれど、本編より先にこっちを読むという(もちろん本編も読んだよ)。なんだったらちょっと本編よりも楽しみにしていた節ある。

いやもちろん本編も楽しみなんだけど、本編は話も進んできてちょいちょい重い話もあるし、サザエさん時空ではないから時の流れと共にエンディングも近くなる寂しさもある……とかまぁ、好きだからこそ先を読むのが怖い、みたいなのもあるんだよ。

その点本作は本編のスピンオフで、重たい話抜きの純粋なラブ・コメディーだから、気兼ねなく楽しめてしまうわけだ。しかも本作は非常によくできたスピンオフで、もはや原作の一部という謳い文句に偽りなしのハイクオリティ。

相変わらずかれん最高でして

やっぱりかれんが面白いよね。読者の分身過ぎる。象徴的だったのが、今は懐かしい夜道で振り返った人は誰かの心理テスト回なのだが、かれんの妄想が振り返ると白馬に乗った会長とかぐやという斜め上。

原作 赤坂アカ, 漫画 G3井田, かぐや様を語りたい 2, 2020

「肩を叩かれるどころか 自分(かれん)が登場すらしてない!!
 型破りが過ぎるわイロイロと!!!」

原作 赤坂アカ, 漫画 G3井田, かぐや様を語りたい 2, 2020

カプ厨の真髄。カプ厨は絶対的な観測者であって、決してその中に自分を登場させたりはしない。積極的に関与して後押しするタイプもいるが、カプ厨的な純度の高さで言えば、観測者タイプのほうがその本質に近い気がする。そして世界が推しCP中心なので、そのためならルールも華麗に無視 笑。

あと忘れてはいけないのがエリカのツッコミ。このエリカのツッコミがあるからバランスが取れている。このエリカはエリカでかれんとは別方向で問題児なのだが、それがまたよい。かれんとエリカはシーソーのようにその時々上下が変動し、ボケツッコミが入れ替わる。ちゃんと「おかしいでしょ!」と作中内で突っ込まれるのは非常に大事なことであるし、立場が時々で変わることから、変に固定された上下関係もなく、二人のきやすさが読み取れてほっこりする。なんだかんだで仲の良い友人関係、というベースがあるからこそ楽しめる面もあるんだよなぁ。

会長×かぐやは絶対正義笑

原作のハイライトであった花火大会にあまり触れられていないあたりもまた、傍観者のカプ厨っぽくてよい。まーかれん視点だとナマモノだから肝心のところが見られないってのはあるが。俺ら読者の神視点とは違ってね。。。

しっかし、人混みの中でかぐやの手を引く会長、というシチュで卒倒するようだと、花火大会のあらましを知ったらかれん興奮で死ぬのでは?少なくとも柏木は、生徒会でイチャイチャしているのを知ったら心肺停止するかもしれないと思っているようだ 笑。

花火大会の一番いいところを目撃できない一方で、早坂との関係から、早坂フラレ回が深堀りされていた。この本編とは違う視点の話、よいなぁ。

そこで、もし会長にかぐや以外の彼女ができれば、筆を折って青春を灰燼に帰すという悲壮な覚悟を吐露するかれんに、ナマモノ系の悲哀を見た。まぁでも、CPがわからない系だと、創作物でも似たような思いする人はいるんだよね……。そして始まるカップリング戦争……たとえ公式CPがあったとしても、異端者の誹りを受けながらなお戦う戦士たち……う……頭が……。

まぁでも、実際には会長とかぐやはかれんの言う通り絶対正義の確定CPなので、とりあえずかれんの青春は大丈夫。モンスター童貞の「"今は"彼女いない」にしれっと騙されるエリカも面白いが、それ以上に都合が悪くて無視してもよさそうなところは完全スルーのかれんがまた趣深い。

会長×かぐや派ですかと言われてモヤッとする早坂が一番の見どころだったかもしれない。基本的にはかぐやのドヤ顔がウザいってのがあるだろうけれど、「好きな人がいるから」と会長に言われた時の気持ち自体は、ちょっと本物なところあっただろうから。原作でも、ぶりっ子モードから丁寧語の素が出る、という小憎らしい演出があったしね。

……もうひとつのスピンオフ、同人版のほうはさ、早坂をフィーチャーしたらいいんだと思うな……会長×早坂のかれんに殺されそうな同人とかさ……。あとは藤原妹に監禁されるとか、ガチ妹とちょっといい感じになるとか、とにかく会長×かぐや以外の会長絡みのCPが実際のところ相当需要あると思うよ……かれんに燃やされそうだけど。

ということで、本巻は原作4-6巻を補完する内容なのだが、マジで原作を2倍どころか3倍楽しめる非常に素晴らしいスピンオフであった。次巻も楽しみすぎる。ってか17巻見ると逆輸入で語りたい意識したっぽい話まであるし、原作者さんも相当楽しみにしているのではなかろうか

……ところで、カプ厨は決して女の専売特許ではないのだが、漫画におけるカプ厨キャラって女しか見たことがない(百合は除く)。まぁ確かに男のカプ厨キャラは女に比べると少しばかり難しそうな気もするが、それだけにうまくやれれば新境地なのではなかろうか。それとも少女漫画系のラブコメでは案外いたりするのかな……?

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