dアニメを解約する踏ん切りがつかない。
今回は生徒会選挙のvs伊井野ミコ。現生徒会と伊井野ミコとの格の違いが如実に出る話なんだが、一番印象深いのは、やはり会長のいい人っぷりだろう。そして石上の「徹底的に勝ちたい」の真意を汲み取る会長マジ石上のアイドル。
それにしても、伊井野ミコ編は全体的にしんどいね、いろんな意味で。以下6話感想。
会長の指導碁でした
現、というかまぁ前生徒会vs伊井野ミコで完封する話。印象深いのは会長の格上っぷりばかりなんだが、面白いのは、そのために得票数自体は差を詰められた、というところだ。
1票差だろうが100vs0だろうが、勝ちは勝ちで変わらない、ということを理解したうえで、バランスを取りに行ったわけで、これはつまり指導碁みたいなものだ。伊井野ミコと白銀の間には、圧倒的な実力差があることを示している。もっとも、白銀が想定した以上の僅差だったのは、伊井野ミコにもそれなりの実力はあった、ということでもある。
会長は情に厚いから、伊井野ミコの想いを汲んで、成長を促して次期生徒会長に育てることまで視野に入れているのだろう。
……正直伊井野ミコは頭にしないほうがいいタイプだと思うけどね。ただ会長クラスでないと伊井野ミコは扱いきれない問題児だろうし、だからこそ今まで受け入れられず、本人自ら表に立とうとしてきたわけなので、まぁ難しいね。
石上の願い
そんな伊井野ミコのために指導碁を打たせたのは、会長が石上の願いを聞き入れたからである。石上と伊井野ミコの因縁は深く、石上は「徹底的に勝ちたい」と願い出るのだが、この「徹底的に勝ちたい」とはどういう意味だったのか、それは恐らく石上本人にもわかっていなかっただろう。
石上からすれば、もういい加減に伊井野ミコに諦めてほしい、というのが漠然とした、表層的な願いとしてあったのだと思う。もっといえば、余計なことをして、これ以上皆に笑われているのを見たくない、という気持ちがあった。そうして口をついて出たのが、「徹底的に勝ちたい」である。
それは決して、伊井野ミコが再起不能になるほど圧倒的な格の違いと得票差を見せつけることではなかった。まぁ伊井野ミコはドMなので恐らくまず再起不能にならないというのと、たとえなったとしても、石上は心にモヤモヤを抱えたまま、なんだったら根深いトラウマみたいになってしまったかもしれない。
そうではない。笑われているのを見たくない、というのは副次的なものだ。そうではなく、石上は、伊井野ミコに報われてほしかった。それが石上自身にも認められない、本当の気持ちだったろう。
会長はそれを汲み取った。そして、これ以上ない形で、伊井野ミコを祝福したのである。
石上がずっとやりたかった、いや、そうしたいと思っていることすらわからなかったことを、会長は石上とのやりとりの中で、その願いを結実させてやったのだ。もはや会長は石上のアイドルっていうかもう神レベルやで。
ハーレムにはならない
さて、普通のラブコメのつもりでこの話だけ見ると、伊井野ミコは完全に会長の虜になってもおかしくないのだが、本作はそこんとこシビアであり、安易なハーレム展開にはならない。
ただ、一般的なラブコメ的文脈からいくとむしろ好きにならないのがなんで?くらいなのだが、本作ではその後「顔が好みではない」というあまりにもあんまりな理由で説明されることになるという……会長イケメンだけどねぇ。まぁ好みと言われちゃどうしようもない。でも石上はストライクゾーンに入っているミコちゃん。
それにしてもどうでもいいが、エンディング聞くとやっぱりThe Long and Winding Roadっぽいのだが、なぜかH2Oを思い出す何故だ。
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