ラブコメ好き諸兄向けの癖強コメディだが、けっこう面白かったのでAmazonのマーケットプレイスからポチった。見事にレンタル落ちだった。中身はまぁ汚れもなく綺麗だったけれど、レンタルのシールが剥がれない。
内容は2巻からまったく進展がない。カリヤ先生と邪神エル=オーの出番が半減して面白さも半減した感。この漫画はいかにもロリ漫画に見えて、実はカリヤ先生とエル=オーの会話劇が面白い漫画なので……。シオンも面白い性格しているけどカリヤ先生がいない時はただのいい子だしなぁ。
以下3巻感想。この漫画4巻以降は電子書籍オンリーなんだよなどうしよう。
ツッコミ不在
この漫画はだいぶ人を選ぶギャグ漫画で、ラブコメ好きかつその手のネット文化に深く親しんでいないと、まずネタがわからないので置いてけぼりくらうと思われる。割と古めの一般漫画ネタも仕込まれており、少なくともR30の代物。読者層のターゲットが狭いためか、紙の単行本が出ているのはこの3巻までである。
……まぁ、既にこの3巻にして話が本当にまったく何も進んでいないので、それも致し方なしかもしれない。クリに使い魔のリスがつくが、クリとリスって言いたかっただけやろという3巻であった。ってか3巻は半分くらいクリちゃん。カリヤ先生とエル=オーの出番が半減し、その分がクリちゃんに割り当てられた形。
それでまぁ、この漫画は元々この漫画はカリヤ先生とエル=オーの掛け合いが面白かったのだけれど、クリちゃんは正直……というより、狂言回しの役どころをカリヤ先生に代わって当てられたが、彼女も生粋のボケなのでツッコミ不在になってしまったという感じだろうか。この漫画、カリヤ先生以外全員ボケだから……。
カリヤ先生とエル=オーはセットなのだけれど、一番濃かったエル=オーと唯一ツッコミのカリヤ先生不在の話が多かったのは、正直けっこうつらかった。とはいえこの二人が入ると全部話がこの二人で完結してしまうため、ワンパターンかつさすがにネタも切れる(切れた?)だろうし、ヒロインだけで話を回したかったのかもしれない。
会話劇だったのに
本作はロリ三人がビジュアルでは目立つので、パッと見はロリ漫画でしょとなってしまいそうだが、実際はカリヤ先生とエル=オーの会話劇が主体だった。そしてこの二人に釣られる形で良い性格していたのが、最初に出てくるメインヒロイン?のシオンである。シオンは恋に憧れているめんどくさい少女感が出ており、そこへうまい具合にオタク文化の変態属性や軽めのヤンがミックスされ、面白いヒロインだったのだけれど、逆に言うとそれがなければただの愛らしいロリ娘である。
この3巻は俺が面白いと思ったところがだいたいなくなって、ただロリロリしかったために、正直やや読み飛ばし気味に読んでしまった。うーん。
まぁこんな状態だから、4巻以降をポチるかはかなり怪しい。何しろ電子書籍しかないし、シリウスコミックスってあんまりセール対象にもならない印象。正直759円/冊で本作の続きを読む気にはなれない。ただセール対象になって還元含め300円くらいになったらポチる……かも。
コメント
コメント一覧 (2件)
どうしても最初の様なコアなネタはテンションを中々に続けつけるのが難しいのでしょうか。
電子オンリーになってしまったのもこの辺りの盛り下がりもあるのでしょう。
日常物はストーリーが中々動かせないのでキャラの掘り下げも進まず皆でワチャワチャしているのがメインになりがちな気がします。
あのテンションを維持するのはたいへんでしょうね。
だいたいラブコメ成分を増す方向に行くことが多いと思うのですが、本作の場合それも難しかったのか、そうしたくはなかったのか。
停滞してしまった感じはちょっと残念でした。