『監獄学園』22巻感想:ノリという名の最強攻撃

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いつまで騎馬戦引っ張んねんな22巻。まだまだ引っ張るよ。さすがにそろそろ決着つけてほしいところ。理事長はほとんど出番なかったけどしゃあない。

ギャグに振り切ってラブい要素少なめだったのは残念。でもギャグの切れ味すごい。展開はグダグダなんだけどな。破壊力が大きい。読んでトラウマ再発した人もいるんじゃなかろか?ギャグは笑う人と傷つく人が半分ずつとは新井理恵の言だが、そんな感じやね。面白かったよ。花ちゃんは安定して可愛い。以下感想。

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最終奥義・空気読め

本巻で一番強烈だったのは、なんといってもジョーとケイトのコール合戦か。これはもう本当に生々しい攻撃でね。要はその場の空気を掴んだほうが勝ち、という実に日本的な闘いだった。日本で生まれ育ったもので、「空気」に逆らえるやつはいない。したがって空気を僅かなりとも制御する術を持つ奴こそ最強であり、ジョーのいう「黒魔術」とはあながち大袈裟とも言い切れまい。「コール使い」は笑ったというかそれ言いたかっただけやろw

しかし、ジョーのコールはまだギリギリジョークの域というか、羽目をはずした学生のウザい合コンレベルで可愛げあるが、ケイトのコールは完全にアウトである。超えてはいけないラインを超えてしまっているね。イジメまがい、というよりもう完全にいじめ。人のプライベートな明かされたくない秘密を公然とバラし、周囲を煽って悪意をぶつける、そのあまりの酷さに読んでて笑っていいのかどうか。いやいやこれは強烈。ネットアイドルなゆたんもう不登校になってもおかしくないからな。笑えないって人もいるやろなこれ。

ただ、ちゃんとフォローされる。千代ちゃんが正論をぶつけることで一時的に水を差し、そこからジョーが自分のしたことの反省からの応援、コールからエールにつなげる様は、結果オーライとはいえ熱い。その後のガウガウ☆特攻含め、完全にヤケクソだと思うし夜布団の中で百回死ねるパターンだと思うが、最悪の事態は避けた。雨降って地固まるといいね。

日本人の恐ろしさと強さをこれでもかというほど見せつけてくれたもんだよ。空気民族、日本人。あまりに生々しすぎて笑っていいのかどうかちょっと悩む。いや笑ったんだけどさ。ギャグ漫画のバランスの難しさを再確認した。かなり攻めたと思う。

花ちゃんは可愛い

空気合戦があまりに強烈だったのでその印象ばかりが残った本巻だが、いつものラブコメも少しはある。少なめだけど。全校生徒の前で縞パン姿を見られ、羞恥のあまり死んでしまったキヨシに、花ちゃんが謝りながらキヨシの名を呼び「死んじゃヤダー!!」と涙を流して叫ぶ姿可愛いよね。その後復活して愛に目覚めたキヨシの愛しています宣言で大慌てな花ちゃん可愛いすわ。

でもそれくらいだったか、今回のラブは。いや…アンドレとリサもそうなんだけど、アンドレが人外過ぎて俺にはまだちょっとレベルが高い。

まーしかし、さすがにそろそろ裏生vs表生も次巻では決着つけてほしいなぁ。

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