漫画版はこれで最終巻。読み終わった後、「いったいこの話はなんの話だったんだろう」と10秒ほど考え込み、「エロい話だった」という結論に至った。
まぁそれというのも、誰の想いも成就しないままに終わってしまったからだろうねぇ。結果、なんかケツが喋っていたなという印象だけが残ったという。まぁ原作のほうは相当長いようで、中盤にいく手前くらいだったんじゃなかろうかと思われ、仕方ないのかもしれないが……。
以下タイトルに偽りはなかった5巻こと最終巻感想。……まぁ打ち切りなんだろね。
何も終わらないまま終わった
激長なろう小説のコミカライズが5巻でどうにかなるわけないでしょうと言われたら、まーそうだよねぇという気もするんだが、それにしても何もないまま終わったなぁという印象が否めない。主人公もヒロインズも、その想いについて何かあるわけでもなく、最後に一回り下の男を付け狙う恐怖の年増女と中ボス戦みたいなことをして終わった。しかもその撤退の仕方がなんとも拍子抜けで、「エルザは俺が生き返らせた(嘘」「すごすぎるんご、殺しても蘇生されるのは厄介だから出直すんご」という会話一つで、いやそのハッタリくきくんかいという感じであった。紙面の都合はあるにせよもうちょっと演出のしようはなかったのか。
一点ちょっと以外だったのは、アンジェリカよりもリオが最終的に正妻面をしていたことだった。昔の女に似ているだけなのに。アンジェリカは割と人生かけてケイスケの元に来たわけで、これでリオになびいたらちょっと可哀想な気もする。
まぁでもたまたまリオのターンっぽいところで終わったというだけかね。全体的には修羅場色強めのハーレム。両ヒロインの3P全然OKという発言を引き出して終わったし、まぁそういうことか。なんなら原作のほうはもっとふえてそう。本屋の子とか絶対これからあったろうに。何もないままに。
まぁ……後書きにデカデカと「無念」と書いてあったとおりなのか。そうだよねぇ。
一歩前進はした?
それにしても、せめて何か一つくらい達成してほしいところではあった。まぁ強いて言うなら、ケイスケがリオの想いに「エルザの代わりではない」とちゃんと応えようとしたことが、エルザに縛られていた彼が一歩前に進んだということは言えるかもしれない。……あ、そういう終わり方だったってこと?
あまりピンとこないのは、「リオお前なんかしたっけ」という感じだからだろうか。どちらかというと仕事してたのはアンジェリカのほうだし。ケイスケの心を多少なりとも開くきっかけになったのもアンジェリカのほうだろう。なんか美味しいところをリオに持ってかれた感があるな。
仕方ないかもしれないが
まーそんなわけでどうにも締まらない感じは否めず、本作について思い出そうとすると、「なんかケツが喋ってたなぁ」という雑な記憶だけが残っているのであった。確かに絵はエッチだったけどねぇ……終わるのは仕方ないにしても、もうちょっとなんかあってほしかった、とも思ってしまったなぁ。
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