この人見たことあるんだよなぁと思っていたらそうだ、大昔にローゼンメイデンの二次創作でよく見かけた人だ。
さて、それはそれとして、この漫画読んでいて心打たれるのは、多分にルッキズム的な世界観をグロテスクに反映しているところだろう。
その世界の勝者であるツンデレエルフさんのツンデレぶりに心洗われる一方、「オーク顔」とドストレートに見た目を煽る様は割と本当におじさんの心にダメージを与えていたと思われる。
まぁ彼女のそれが親愛の情であることを認識できるようになること、ネガティブな言葉が二人の間だけでポジティブな意味になること、そういう試みがラブコメの面白さなのかもしれない。
などと真面目ぶったこと言いつつ2-3巻感想。だいぶ前に読んだので忘れかけている。
久しぶり!
1巻読んでから割と間をおかずに読んだ記憶があるのだけれど、感想を書いていなかった。そしてそれきり読んでいなかった。でも面白かったんだよこの漫画。ちょくちょく忘れるよね。自分が何を読んでいたのか。ということで、6巻まで出ているのを見かけ、急に思い出して今更感想記事。まぁでも俺にはよくあることだね。
フラグブレイクの理由
まぁさすがにだいぶ忘れているので軽く読み直したのだが、やはり面白い。ラブコメ的にはフラグブレイク系に入るだろうが、その奥底にあるおじさんの劣等感の生々しさが、本作に質感を与えている。
ラブコメの定石をあえて破るのがフラグブレイクの真骨頂なんだが、現代のラブコメは進化しすぎている故に、このフラグブレイクすらも最近はもう定番化してしまっているように思う。まぁ考えてみれば、フラグブレイクは大昔の喜劇から定番のすれ違いの亜種みたいなもんだしな。
ということで、単純にフラグブレイクすりゃいいってもんでもなく、物語の必然として、そこに理由が求められるわけなんだが、本作の場合はおじさんの容姿っていうね。ひでぇ。
なので、おじさんの容姿のコンプレックスを的確についてくるツンデレエルフさんが報われないのは、ある意味仕方ないところもある。周囲からすれば明らかな好意でも、あまりに酷い過去の回想などを見せつけられると、おじさんからすればそうは捉えられないのも致し方ないか……と思えてしまう。おじさんの異常なまでのゲームへの信頼も、現代でおじさんを受け入れてくれた唯一の存在だったんだなって……。
とまぁなんだか俺まで暗くなってきたが、しかしやはりツンデレエルフさんはストーカー可愛いので、この調子で現代まで追っかけてきてほしいところである。
ラブコメの希望を捨てない
あと2巻からはもうひとりのヒロイン、メイベルが出てくるわけだが、少なくともメイベルはおじさんの容姿にも抵抗なく、特に酷いことも言っていないので、おじさんに受け入れられてもよかったんじゃあるまいか……と思ったが、まぁ自己否定的なおじさん相手の場合自分からいかないといけないわけで、性格的に受け身のメイベルでは難しかったか。
かといって、積極的だが大事なところでプライドが邪魔するツンデレエルフさんもダメで、結局おじさんは何もないまま現代に……。
うーん、過去系になってしまってはいるが、それでも何かあったと思いたいしなんならツンデレエルフさん本当に現代に来てほしいと願わずにはいられないのであった。
ところで藤宮は可愛いし、たかふみも好きだけれど、たかふみと藤宮のラブコメは全然気にならない。なんでだろうね。ラブコメって難しい。
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