『虚構推理(漫画)』3-5巻感想:表紙を並べて見るだけでラブコメ好きに響くものがある

原作 城平京, 漫画 片瀬茶柴, 虚構推理 5, 2016

面白いなこの漫画。原作もそのうち読もう。

まぁこの5巻の表紙はまるでバトルものの少年漫画で、これはこれで格好良くて良いのだけれど、別にバトル漫画というわけではない。ちゃんとミステリーである(推理しているとは言い難いけれど)。そんでもってラブコメである。岩永と九郎の協力プレイがラブコメ好きの琴線に触れる。っていうか表紙並べるだけで買いなやつ。

ラブコメ好きの間ではあまり知名度はない気がするが、かなりオススメできる。以下3-5巻感想。

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ラブコメ好きに嬉しいミステリー

うーんこれは大当たりだったなぁ。読み進めていくのがとても楽しい。いちいち気の利いた会話をしてくれやがるのは、やはり原作が小説だからかね。ストレートではないけれど、捻ったイチャイチャが俺によし。

表紙を並べて見るだけでラブコメ好き的に当たりだってわかるよな。ほとんど岩永と九郎のツーショットですよ。

ただちょっと気になるのは、基本的には岩永が九郎にべた惚れで、九郎からはちょっと邪険にされている節がある、のはよいのだけれど、ちょっと態度がキツすぎるところだ。

九郎は基本的に好青年で、彼女を邪険にするような性格ではないだろう。だが、岩永に対する態度はちょっとそっけなさすぎるように思えるし、なにより件の力を自由に使えるなら岩永と別れる、なんて本人を前にして言うのはさすがに笑えない冗談だろう。

それでも岩永はまったくへこたれないだろうという確信はあるのだろうが、彼女に対して取る態度としては失礼過ぎるし、また岩永の反発の仕方もそれは卑怯だ、というような何か不思議な感じのする態度なので、どうもなにかやむにやまれず恋人になっている、という感がある。二人が恋人になった経緯が非常に気になる。

もっとも、態度こそ塩対応ではあるものの、岩永が彼女であるということを、渋々ながらも別に隠そうとしているわけでもなく、「よくない子」だと言われれば即座に首肯するものの、だからといって彼女ではない、という気も九郎にはないらしい。

また、よくよく読んでいると九郎は岩永のことを非常に大事に想っていることもわかる。何よりも岩永の身体のことを気遣っているし、放っておけばどこまでも無茶をする性格も、性根の優しさもわかっている。何より信用している。なにか畏怖の念のようなものを抱いているようにすら見える。

いったいこの二人はなぜ?と読者に想像させる感じが実に俺好みで素敵だ

推理してないけど

まぁラブコメとしては大満足の本作であるが、ジャンルはラブコメではなくミステリーのはずである。タイトルも虚構推理、と推理という字が入っている。が、しかし推理ものかと言われると甚だ怪しい。というか推理していない。むしろバトルしている。5巻の表紙だけ見たらバトル漫画だよねこれ。まぁでも実際戦っているしな。九郎くん案外肉体派だわ。

そんなわけなので、純粋にミステリーが好きな人からすると、ちょっと「ん?」と思うところがあるんじゃなかろうか、という気もする。俺は別にミステリー系にこだわりはないので、なんとも思わないが。

ただ、解答がわかっている状態から、虚構を作り上げる、という展開自体は非常に面白いと思えたし、また流れが一方向に傾きがちなネットの掲示板などはなかなかリアルに感じられた。そうそう、ネットってそうなんだよな。結局声の大きいほうが空気を掴むというか。

また、考え始めた時の岩永は、それまでのゆるふわお嬢様から一転し、冷たい空気すら纏っているように見え、九郎はそういう面を知っているからこそ、一緒になったのかな、とも思う。肉体派と頭脳派ということで相性もよく、二人の協力プレイはラブコメ好き的に脳汁垂れる

ということで、これは良い漫画を見つけてしまったなぁと、楽しみながら読み進めている。

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