『淫獄団地』1巻感想：B級バカエロ人妻漫画だけどエロにギャグが勝ってる

「い」って打ったら「淫獄団地」って出るようにATOKが学習しちゃったんだけどｗ

さて、そんなわけでレジに持って行きづらい部門優勝候補の本作を読んだのだが、昭和の官能小説みたいなタイトルとは裏腹に、内容はバカエロギャグ漫画。頭のおかしな人妻たちとショタっ子の仁義なき戦い。

まぁ確かにエロといえばエロなんだけれど、ギャグ分が非常に強いので、オカズになるんですかと言えばならない……と思うけどしている青少年もいるんだろうか。ジャンル的にはおねショタに入るのかなぁ。

以下旦那が可哀想な1巻感想。誰が好きかで性癖わかるシリーズ。

オススメ文

本作は「オススメされた作品」からになります。

ラブコメでは無いけど面白い作品です。人妻と言う名の怪人と、仮面ライダーのような文脈で進むストーリーは頭がおかしくなること請け合い。一応ヒロインっぽい存在もいますし、関係性もエライことになるし、登場人物殆ど人妻なので夫婦関係が肝になったりもしてます。

ユウさん

やっぱりラブコメとはちょっと言えないですよねこれ笑

バカエロ自体は案外ラブコメ的に楽しめるものも多いのですが、基本的にみんな人妻なのが、ラブコメ的な観点だとつらいところですね。カタギリさんはヒロイン枠に入るのかどうか、、、

ちょっと特撮系の教養があったほうがいいんですかね。僕は特撮はまったく嗜んでないので、ちょっと弱かったかもしれません。

頭のおかしな人妻どうでしょう？

ジャンルが既にB級のギャグエロ漫画。変態服着た人妻が頭のおかしなことをいいながらいたいけなショタっ子を付け狙う逆事案。なんか特に被害者いない気がするが社会的には許されんか。

1巻だけでも5人くらい頭のおかしな人妻が出てくるわけだが、やはり一番強烈だったのは初っ端に出てきた「私の子」と言って子供を連れ去ろうとする、ショタコン妻ワタナベだろうか。

「キミは私の子でしょぉおお！！」キレ方が若干サイコっぽくて怖いし、連れ帰って監禁しそうだったので、これはいくらなんでもNG。さっき被害者いない気がすると書いたが、もし実現したらフツーに被害者出てたね。いくら美人な人妻でも監禁はダメですなー。まぁ服脱いだら家に帰したかもしれないけど。

個人的に気に入ったのは「私はクラストロフィリア♥」とかいきなり必殺技みたいなこと言い放って密閉空間でドスケベ始めるサナモリさん。サナモリさんドスケベではあるんだけれど、結果敵に変態服着てなお唯一主人公を守ろうとしたあたりヒロインの風格ある。サナモリさんも人妻なんだろうか。

まぁ本作は基本人妻ばかりだから、ラブコメ的にはちょっとつらいよね。NTRになっちゃうし。

人妻たちが狂うのはどうも変態服のせいらしく、また組織的な臭いを感じるが、正直心底どうでもいいと感じる程度には全体的にバカバカしい。

久しぶりのバカエロ漫画

このとおり、本作はバカエロギャグ漫画で、ユリア100式とか暴想処女とかぜつりん！とか、まぁなんかそういうのを思い出す感じ。このジャンルは本質的なところを言えばギャグなんだと思う。穿った見方をすると、ギャグを隠れ蓑にしたエロ漫画、かもしれないんだけれど、でもエロ描きたい人は多分素直にエロ漫画描くんじゃなかろうか。

この漫画にしても、非常にエロい絵柄で、恐らくフツーに描けばただただシコいエロ漫画になったと思われるのだけれど、本作においてはギャグが勝っている。まぁ世の中にはオカズにしている人もいるかもしれないんだが、少数派ではないかなぁ。

実際ギャグは強烈な性欲抑制ジャンルのため、ギャグとエロを混ぜるとだいたいギャグが勝つ。これは原作愛が強すぎる薄い本は抜けない現象として広く知られている。今適当に言った。

まぁエロに限らずギャグは非常に強烈なので、混ぜてしまうとだいたいギャグ色に染まってしまうのだが、数少ないギャグに負けない色を持っているジャンルが我らのラブコメだろうと思う。バカエロ漫画は性愛を取り扱っているということもあるが、作品にバカエロとは異なる彩りを見せるものでもある。

教養足りてないかも

一方で本作は前述したとおり、人妻中心のためにラブコメ的な観点では微妙なため、ギャグ一辺倒になってしまっており、1巻くらいならともかく2巻以降もこのノリが続くとけっこうしんどそうだなーと思った。でも既に6巻まで出ており、まだ続いているらしい。案外楽しめるものなんだろうか。特撮系の教養がいるのかな？とも思ったので、僕にそのへんの教養がないのも微妙なところかもしれない。

2巻以降を読むかは……うーん……カドコミかなぁ。