『妹の友達が何考えてるのかわからない』2巻感想:誰の妹だったか忘れるガールズコメディ

玲。, 妹の友達が何考えてるのかわからない 2, 2021

タイトルは「妹の友達」という兄貴視点なんだけれど、本作は徹頭徹尾「妹の友達」視点で見るべき漫画。というより、もはや「妹って誰の妹?」というくらい兄貴の存在感がないので、まぁまぁタイトル詐欺だと思った。

なにしろ内容の8割が妹と妹の友達の話で、まぁ昔ながらのガールズコメディというか、微百合系の漫画好きに刺さるんじゃないかなと思った……が、その手の層からすると「友達の兄が好き」という設定は雑味になってしまいそうにも思え、そうすると案外ニッチなのかもしれない。シンプルに可愛い女の子が好きな人に刺さるのかな。

ラブコメというよりはガールズコメディだと思う。以下2巻感想。

目次

内容

  • 姉回
  • 妹も妹の友達'sもみんなつゆちゃん大好き
  • 風邪回
  • 水着回

どうでもいいけど、電子書籍版の奥付、「何考えてるか」と"の"が抜けていた🤔

ラブコメなんだろうか

まぁ最初から最後までつゆちゃんLOVEで溢れた漫画であった。1巻時点ではタイトル詐欺とまでは言わないが……という感じだったが、正直2巻は割とタイトル詐欺だと思う。ほとんどつゆちゃんとその友達の話が8割だし、実際こちらのほうが作者さんの描きたかったものなのではないかと思える。特に風邪回とかは、友情というより百合っぽいように思った。

俺のこの書き方には、少し厳しい響きがあるかもしれないが、まぁそれは「ラブコメ期待していたんだけどなぁ」という気持ちがあるからだろう。紹介文にはショートラブコメとあるし、ラブコメ回もないわけではないんだけれど、兄貴は可愛いつゆちゃんを受け止める添え物という感じがすごいので、外形的にはラブコメに入るのだろう、というのが正直な感想。

こういう時の僕が少しガッカリした感じになってしまうのは、サイトの特性的にそんなもんだと思ってほしい。ちなみに似たような感想の作品はちょくちょくある。たとえば陽子さん、すがりよるとか。

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表紙はいいのに

まぁでも世間一般的には、女の子がいて女の子に好きな人がいれば、それでもうラブコメ、なのかもしれない。俺のほうがめんどくさいこと言ってるんだろうな、とは思うけれど、しかしこのスタンスばかりは捨てられない。

汝、つゆちゃんを愛せよ

本作の本質はどこまでも「つゆちゃん可愛い、つゆちゃんを愛せよ」だし、ラブについても、可愛いつゆちゃんが恋する姿はとても可愛い、である。俺がこれをあまりラブコメと思えないのは、ラブコメのラブは双方向のものだと思っているからだろう。さらに言えば、このつゆちゃんの精神で本当に恋愛感情があるのかちょっと疑わしくさえ思えている。

一方で、つゆと妹のちえの関係は双方向的だった。これもラブコメというよりガールズコメディと思った理由ではあるかな。なんなら百合系のラブコメとすら思ったが、ただそうすると設定として兄貴が好きというのがおかしくなってしまうので、百合とも言い難いのはそうか。

まぁでも、実際はNLもイケる百合好きに一番刺さるような気がする。いやそうではなく、NLとか百合とか知らないけど、とにかく可愛い女の子が見られたらオールOKっていう層に一番刺さるのかもしれない

なんにせよ、3巻で終わりっぽいが、Kindle Unlimited入りしたら読むかも……って感じかしら。

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