『侵略!イカ娘』1-3巻感想:健全イカ娘

安部真弘, 侵略!イカ娘 1, 2008

今になって読んでいる自分に驚いている。世代だけど、読んでなかった。いまさらだけれどこれジャンル的にはなんなのだろう。日常系のように思っていたが、よくよく考えて見ると日常系というのは動きが強い。しかしギャグ漫画というにはギャグが弱い。ガールズコメディというほど女ばかりでもないし。ラブコメというにはラブがない。まぁコメディなのか。あんまり漫画でコメディって言わないような気がするのは何故だろう。

そんなどうでもいいことを思いつつ2024年にイカ娘1-3巻感想。

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不健全ふしぎ研究部が面白かったので

なんで今更この漫画を読んでいるかといえば、ふしぎ研究部が面白かったので過去作も読もうと思った、という流れである。

2022年の記事

といっても1,2巻を読んだのがちょうど精神的にしんどい時の2022年であったためか、折りを見て続き読む的なことを言いながら、確かに続きはポチったものの、読むことなくそのまま積んでいた。で、最近ようやく心が回復してきて、なんとなしに続きを読んだらけっこう楽しめて、積んでいた10巻以上を一気に消化。やはりこういう漫画は心に一定以上のゆとりがないと読めないらしい。

で、作者さんの非常に有名な過去作である侵略!イカ娘も気になったので、令和も6年になる今頃になって、平成コメディ漫画の代表とまで言うと言い過ぎかもしれないが、少なくとも有名作の本作を手に取ったのであった。

健全研究部

さて、別に不健全さを期待していたわけではないのだが、本作は誠に健全作品であった。イカ要素が触手しかない女の子がイカ娘を名乗っててんやわんや、ただそれだけの話がひたすら続く。とっても健全。

とはいえ、時折見られるローアングルや、イカ娘にご執心っぽいイカにもオタクの存在など、後年の不健全ふしぎ研究部に繋がる萌芽はあるように思える。羞恥心があるのかは謎だがスカートの下は水着らしいし(イカに下着の概念はあるのか?)。まぁそこらへんは適当に流すのがオタクの暗黙知。実際本作を愛好していたのはオタクが多かったのではないかと思われる。

今になって読むと、ギャグとも日常系とも言いづらい微妙なラインだなぁと思えたが、まぁ2010年代前半くらいまでは、こういうテンションの漫画も多かった気がする。あずまんが大王が1999年連載らしいから、もし流行だったと捉えるなら、けっこう長く続いた流れかもしれない。

感想ムズい

そしてこの手の漫画がこのサイト的には実は一番感想記事を書きづらかったりする。当サイトは基本的にラブコメ的な観点から作品を解釈するわけだが、本作のような作品でそれをしてしまうと、作品の味を殺してしまう可能性がある。

本作は基本的にイカちゃん可愛いと作中の変態娘のようにイカちゃんを愛でるのが一番良い楽しみ方と思われるが、そこに恋情めいたものを持ち込むと、まぁそれはそれで楽しいかもしれないんだが、本作の味わいからはだいぶかけ離れると思われる。塩焼きのイカにタレをぶっかけるようなものだ。よつばと!なんかはまだ色恋持ち込んだ楽しみ方もできるんだが、本作でそれは難しい。

かといってイカ娘がはしゃいでいる様子をあれこれ言う気もないしなぁ。ということで、なんとなく楽しんだし中古市場も熟れているので続きは読むと思われるが、感想記事には苦労しそうだなぁとなどと、妙なことを思いつつ4巻以降に続く。

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