『放課後の拷問少女』11巻感想:今回も拷問しない少女

BOKU, 放課後の拷問少女 11, 2020

表紙は生徒会長なんだけれど、正直部長より好きかもしれないこの子。つくづく陰キャ好き。

さて、10巻終わりの「拷問で好きな人を告白させる」という手法は、拷問というテーマとラブコメがうまいこと合わさってとてもいいシチュエーションだなぁ……と思ったのだが、正直その後の展開は鼻白むもので、まぁこの漫画はやっぱりそうか……。

読者の求めるところを突き詰めるとそうなるのかもしれない。まぁ夢いっぱいの少年向けハーレム漫画道を突き進んでいることだなぁ。

以下11巻感想。

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やっぱり拷問しない少女

拷問で好きな人を聞き出すのはいい感じで最低で面白かったんだけどなぁ。複数の女子の間でフラフラするのもあんまりいいことじゃないんだし、それに対して女子で囲んで拷問するのはやられたらやり返す式でアリだと思うんだけど。むしろプラマイゼロになって良いのでは。

と思うのだが、結局ちょっとくすぐっただけで「こんな方法で聞き出すのはよくないと思います」ってそりゃねぇよ。いやそりゃそうなんだけどさ。そうかもしれないんだけどさ。でもそこを曲げる熱がラブコメ浪漫だと思うんだがなぁ。理性を超えろ!

毒なき健全少年漫画

まぁでもこの漫画は比較的少年向けと思われ、であるならば倫理的にもこんなものなのかもしれない。複数の女子とイチャイチャするのは倫理的にいいの?とは思うかも知れないが別に付き合っているわけでもないし。

その後は聖の過去話なども掘り下げられ、石丸は義憤に駆られるのだが、この展開なんかは非常に少年漫画的だなぁと思うものの、俺は無の表情で読んでいた。聖は好きなキャラではあるが、正直どうでもよかった。まぁみんな色々あるよ。

この漫画読んでいると、大昔にガンガンで連載されていたながされて藍蘭島を思い出す……と思ってちょっと調べたらこの漫画まだ終わってないらしいことを知ってビビる。マジか。

あの漫画も妙に健全だったなぁ。この手の健全系ハーレム漫画は、ハーレムであること以外はかなり倫理的というか、常識的というか、まぁそりゃそうだよね、みたいな毒のなさがある。

そしてその毒のなさゆえに、「ハーレム」という本来的な毒を飲み込めるはずはないという確信をもたせるため、最終的な決着を想像させる。やっぱり清香先輩なんだろうなぁ。そうでなかったら、清香先輩エンドを匂わせた延長戦エンドだろうか。

拷問というテーマはとてもおもしろいので、もう少し使ってもらえたらなぁとは、もう少年ではなくなってしまったおっさんとしては思うが、まぁおっさんになってまで読むのもどうよと言われるとはいすみません。

ところでどうでもいいんだが、大昔、同人やっている姉が男向け萌え漫画について、「男が描く美少女はひし形」みたいなことを言っていたんだが、この漫画見るとたしかにひし形だな、と思う。

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