石沢庸介, 星と旅する 1, 2017
いい感じの表紙だね。実際読んでみたら良い感じだったので、既に全3巻で完結してしまっているのがちょっと残念。まぁ派手な漫画ではないしなぁ……。
小さな星に家をおっ立てて、その星ごと移動するんだが、こういう移動する家なら俺もほしい。
そんな家で可愛い女子とふたり旅とか。といってもそこそこ歳の差だから人を選ぶかも……まぁむしろそれがドンピシャという人もいようが。割とロリぃ。
以下1巻感想。
移動する家……欲しい……
表紙とタイトルで世界観がまず良さそうだなと思ったのと、男女二人の表紙はだいたいラブコメ的にも大いに期待ができるということで、読んでみたのだが、期待どおりの良い感じであった。
主人公・ゲンジが小さな星に家をおっ立てて、星ごと移動していくのだが、まずその様がとてもうらやましい。俺は人生で一箇所に定住したことがないもので、基本的に「持ち家はリスク」という思想の持ち主なのだが(なのでモノもあまり持たないようにしている)、家に対する憧れはないでもなく、こういう移動できる家なら是非とも欲しいところだ。そして俺も不思議な力溢れる自然と戯れたい(まぁ現実の自然だって考えてみれば摩訶不思議なのだが)。
歳の差ファンタジー
で、物語はゲンジが記憶を失った少女・ルナと出逢うところから始まり、例によってふたり旅になる。ファンタジーな世界で男女二人旅とか最高かよ……と言いたいところだが、ルナは見た感じ13-14歳と想定されるが、ゲンジはどうも既に過去にひと悶着あるくらいの人生は歩んでおり、二十代半ばから後半、もしかしたら三十いっている可能性もある。
となると、この年齢差は気になるところで、実際ルナはゲンジのことを異性としてかなり意識しているものの(そしてその様が可愛らしいものの)、ゲンジはルナのことを娘のように思っており、進展はちょっと難しそう(周囲もルナの好意をどちらかといえば微笑ましく見ているようだ)。
まぁでもこの歳の差がドンピシャな人にはドンピシャだろう。というか作者さんの趣味な気がする。ルナの控えめな胸を服に張り付かせてやたら目を引かせるし、フェチを感じる(いや、俺が注目しているわけでは……)。
とまぁ、世界観は良いし移動する家がほしすぎるし主人公はカッコよくてヒロインは可愛い、ということないわけだが、このゆったりペースで全3巻完結となると、あまり物語らしい物語は進まなさそうで残念な気持ち。まぁでもそのうち続きも読むつもり。
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