だいぶ前に読んだ記憶がある。1巻はKindle Unlimited対象の模様。老女と書いておばあちゃんと読め。
さて、当サイトはラブコメ漫画を主題としているのだが、その観点ではこういう漫画一番感想書きづらい。ラブ絡められないし無理矢理絡めた解釈すると作品の味が死ぬ。ということで記事書いてなかったのだと思う。
どういうこと書こうかなぁなどと思いつつ以下1巻感想。
おばあちゃん浪漫
まず思ったことは、主人公の性格は世のおばあちゃん像の一つの理想形であることだなぁと。人間色々十人十色、おばあちゃんも色々。花咲ばあさんもいればいじわるばあさんもいるのが世の常。その中で言えば、本作の主人公たるひなたちゃんはかなり典型的かつ古典的な良きおばあちゃんだ。個人的にこれは金髪ツインテお嬢様と同じくらいの浪漫ではないかと思う。
ただ金髪ツインテお嬢様はラブしてなんぼなわけだが(だいたいツンデレ傾向がある)、おばあちゃんとなるとそういうわけにもいかない、というか求められていない。たとえそれは体が若くなっても同じ。理想的なおばあちゃんであるからこそ、そういった性愛とは一歩距離を置いた対応が求められる。
幼女体なのはギャップもあるだろうが、幼女浪漫と老女浪漫はけっこう近いところがあるので相性が良かったのもあるだろう。これが女子高生だと相当印象が異なる……というか作品の主題からして変わるであろう。女子高生になっちゃうと、さすがにラブ入っちゃうんだよな。
まぁ老女からの幼女だからよいのであろう。子供化といえばコナンくんだが、元々が17歳の男子高校生なのでスケベ心もあるし何より野心があり血気盛んな頃である。あの年代で子供化はけっこうキツいものがあると思われるが、すっかり落ち着いた老人であれば、その性根は案外子供に近いところがある……ように思われる。まぁ実際、老いると子供に戻るともいう。
……まぁだいたいそれは痴呆などを指しているように思われ、見た目だけは老いたまま精神だけ子供になる逆ひなたちゃん状態だが……。しかも言葉を忘れるくらい呆けていればまだしも、嫌な言葉だけ覚えていたりするようだし。キツいよね。まぁでもこのおばあちゃんは呆けても人畜無害そうではある。そういうところもまた浪漫か。
異世界より遠い
実際のところ、このような子供はもちろんこのような老人もいないような気はするのだが、こういう漫画の読者層はそのどちらでもない人が多かろうし、ある意味異世界よりも遠い世界のことなので、浪漫を感じられるのかもしれない。
……なんてことを思いつつ読んだわけだが、あまり楽しい読み方をしていないなと自分でも思う。なんでこんな風に読んでしまうのかと言えば、多分ひなたおばあちゃんにあまり共感するところがなかったからなのだろうな、となんとなく思う。物心ついたときにはおじいちゃん死んでたし、おばあちゃんとの想い出も別になく、またその年代と濃い付き合いもしていない。仕事では爺とも話すが、バリバリのビジネス上の付き合いだからなぁ。
ということで、漫画としては読みやすかったものの、2巻以降を読むことはないかな、と思う。
コメント