2015〜2021年で全7巻。00年代に流行っていたような男が出るだけでブチ切れる人向けの微百合漫画。したがってボーイミーツガールを至上とする本サイトが取り上げるタイプの作品ではないのだけれど、いや……全話無料だったから……つい……。まぁそれだけではなくて、ノスタルジックな気持ちもあったんだよね。昔流行ってたような気がしたからこういうの。
以下だんだん脱がされていくのが妙に示唆的だった全7巻感想。ケツは見せられないが下ケツと上ケツで分割すれば見せられる理論……🤔
世界は美少女が9割
何故読んだと言われたらまぁ全話無料だったからなんだけど、同時に10年代後半にもこういう漫画連載されていたんだなぁというノスタルジックな気持ちもあった。記憶ではらき☆すたくらい、まぁつまり00年代くらいから、女の子しか出てこないアニメみたいなのがやけに存在感を増していたんよね。あの頃は男が出ただけでブチ切れするアニオタなんてのも一つの典型的なイメージだった。ありゃいったいなんだったのか……。
で、本作はそういう当時の空気感を感じさせるもので、最初のほうはモブくらいに男も出たけど、後半はそれすら影を潜め、まぁモブジジイとかサブキャラ相手のポッと出噛ませくらいでは存在を許されるものの、世界の9割は美少女で形成されたヤサシイセカイである。
セクシーがとどまるところを知らない
しかしそれにも関わらず、なんだかAVのような格好をしがちで、特に扉絵の露出度、過激さがどんどん増していくのも特徴であった。まぁ初っ端からフツーにブルマを履いて外を闊歩している子などもいて(あれはブルマだよね……?)、どういうこと……?という感じではあったのだが、そんなものは前菜であり、いつしか平然と全員でマイクロビキニ着用だし、露出するだけ露出した先には、封印されしパンツの向こうのスジ、谷間、乳首、包帯紐ビキニと、一通りのエロスを満喫できる。ストーリーはこの一枚絵でテンションあげるための前振りである……といったら怒られるだろうか。それとも「せやで」だろうか。
いやまぁでも多分、本質的にAV冒頭の謎インタビューみたいなもんっすわ!
まぁさすにがそれは言い過ぎかもしれんのだが、そう思ってしまうくらいには扉絵とか回想の1シーンとかはけっこう過激で、正直男向けのラブコメでもなかなかここまでセクシーな格好せんぞとは思った。しかしそれはむしろ逆で、女の子しか出てこない微百合だからこそ、読者サービスがセクシーに行かざるを得ないのかなぁ、ということも思った。そういえば「赤ちゃん部屋がいっぱいだぁ……」の伝説のミームを生んだごちうさの画像もセクシー度高めだった気がする。男がいないからこそできるんだろうか……。
ケツならいいんだ……
ところで本作では割と初期から「これもうケツ見えてんだろ」みたいな服を着ているアレがよくあったのだが、なんでパンツは見せられないのにケツは見せられるんだろう、と純粋に不思議に思う。これは本作に限ったことではなくて、当世の漫画ではよくあることなんだが。
いや、ケツといっても下3割くらいではあるんだけれど、ケツかモモかで言えばケツではないかと思うし、これでパンツ見えてないのははいてねぇのかよっぽどエグいの着けてるのでは……と思う。逆に、マイクロビキニ的なやつの場合は上半分くらいは見えてるし。下ケツと上ケツ繋げたら全ケツでは?(最低)
いや、別にいいんだけど。エロス規制派じゃないし。ってか全然もっとやれだと思うし。ただ普通に考えてパンチラよりケツ見えてるほうがエロだと思うんだけど違うの?っていう、それが疑問で……いやごめん、なんでもないです。
ループ系日常物語女の子編
ここまで一切物語の話をしてないわけだが、いや、まぁ……演劇がテーマではあったけれど、いや、多分、それを期待して読んでいた人はいなかったのでわ。。。百合好きならそういう面で楽しめるところはあったかもしれないけれど、それにしても演劇というテーマ自体は舞台装置以上ではなかったのではと思える。
まぁ実際日常系だし、ストーリーはあってないようなものというか。最後はみんなでもう一回やろうよ!という感じで終わったけれど、これは本作が本質的にループ系の日常物語であったことを示していたと思う。きっと誰もが永遠の美少女を手に入れたい……。
なのでまぁ、どこまでも女の子可愛い!漫画であったと思うし、それを求める人向きのものだと思うのだけれど、それにしても少し遅まきと思える10年代後半ということと、扉絵でだんだん脱がされていくキャラたちを見ると、色々思うところもあるのであった。
コメント
コメント一覧 (2件)
アニメやってたのは8年前ですか…もはや女性作者の公式エロ画像のイメージしかありませんが、また読んでみましょうかね~。
これ女性作者なんですね。扉の一枚絵がどんどんエロくなっていくのが印象的でございました。