『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』1-3巻感想:捻くれた三角関係はもはやギャグの領域だが面白い

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作・峰浪りょう。全8巻。初恋ゾンビ、溺れる花火と続けて。ケータイ漫画だったようですな。

色々と捻くれた三角関係もの。捻くれすぎてシリアスというよりギャグの領域に入っている。岡崎京子を思い出す感じのあのノリ。話は面白い。ただちょっと疲れる。この手の話で8巻はチト長いですな。

以下1-3巻感想。

目次

もはやギャグだが面白い

色々捻くれた三角関係。最初は幼馴染ものかと思ったが、ただの冴えないクソ野郎で早々にご退場。結果、ボーイッシュな女の子・由樹と女装男子・カイトと百合系女子・未果子による三角関係。ひね過ぎ 笑。こんなん大真面目にようやるわ。明らかにやり過ぎでギャグ化しとる。でも面白いんだなこれが。

三角関係といっても、実質的にはほとんど由樹とカイトの関係であり、そこに未果子がちょっかい出しているという感じである。未果子は女の由樹を好きになる流行りの百合系…と見せかけて、バカにしている男を跪かせてク○ニさせないとイケないという業の深い子。カイトは未果子を好きだというけれど、その闇を知らず、明らかに憧れ成分多めであるし、この二人がどうこうなる未来は見えない。

ただ、カイトは「女」として由樹との関係を大切にしたいと考えているので、由樹とカイトの関係もまた一筋縄ではいかない。由樹はカイトのことが好きだけれど、カイトは由樹にそういう目で見てほしくないと思っているし、由樹もまたそれを理解している。結果、女である由樹が男のカイトを好きだという至極真っ当な恋が秘密になるという倒錯。

こういう冗談みたいな話が延々と繰り返されるので、正直ちょっと笑えてくる。でも話自体が面白いので、この手のやつはいつもだと「しんどいな〜」って思いながら休み休み読むんだけど、この漫画は持っていた3巻まで一気読みした。でも4巻以降は、さすがにちょっとしんどいので一息入れようかという感じ。この手の話で8巻は長いかな……。

しかし、溺れる花火、これときて、次に初恋ゾンビになるのかと思うと、色々感慨深いなぁ。設定やり過ぎちゃう人は、いっそ開き直ってギャグに振り切ったほうが輝くのかもなぁ。新井理恵のごとく。

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