作・此ノ木よしる。6巻も含めたいくつかのエピソードを取り上げてドラマCD化。この漫画がドラマCD化するとは…。
内容が内容だけにピー音連発であり、そこがポイント…などと喧伝されていそうだが、それよりも何よりも主人公・高村が面白すぎた。はしゃいだヤラハタ感が素敵過ぎる。主人公の造形は原作超えしてると思う。声優に興味のない俺でも、声優ってすげーな、と思ってしまった。
むしろ千子のほうが、ビジュアルが見えない分、そして高村が強烈になった分、普通に見えたという。音声だけだと改めて思うけれど、流河のほうがエロいよな実際。話選びのせいでもあろうが。
以下限定版6巻付録のドラマCD感想。
高村が一番印象に残っている
本作は間違いなく、表題通りヒロインの甘栗千子がキーなのであるし、またこのドラマCDを聞くときには、いったいどれだけ卑語を炸裂させてくれるのかと、そう期待しながら再生ボタンをタップするわけだが…。
高村無双。いやほんとに。もちろん千子は可愛いし、アレな言葉もピーピーさせているのであるが、それ以上に高村の印象が強い。中学生のような妄想と行動を高らかに躊躇うこと無く、自身満々に、いい声で叫び続ける高村が、変態っぽくて面白い。
考えてみれば、千子はアレでタイプとしてはクールビューティー、意外と言葉数は少ない方である。その行動で度肝を抜き、トドメに一発卑語ぶちかます、そんな女子であった。とすると、ビジュアルが見えず表現が音声のみのドラマCDにおいては、千子の魅力を描くのは中々難しい…というか、その実況中継担当が高村であることが多いので、むしろ高村の個性が際立つという結果に。
ドSギ田、止まらない流河
あと印象深かったのは、杉田のイケボなドSぶりと、あとは、流河さん……。正直千子より流河のほうがよほどエロティックである。慰安旅行編は原作でも大概だったけれど、原作にさらに輪をかけて流河さん危ない感じになっている。杉田のアレを触ろうとしたシーンがじっくりねっとりと展開されていたが、ドラマCD全体を通して、一番のハイライトじゃなかろうか……。
ということで、むしろ千子はピュアで普通な印象を受けたが、これが正しいのかなとも思う。杉田が言うように、千子は言動こそエキセントリックで遠慮がないけれど、けっこう純情である。このドラマCDでは、タイトルと触れ込みとは裏腹に、それがよく表れていたんじゃなかろうか。やはり真の変態は流河……。
謎の座談会
ところでよくわからんのが最後の座談会である。声優同士の、座談会。これって声優ファン向けのサービスなんだろうか?昔謎の彼女XのドラマCDを聞いたときも、最後に何故か声優とアニメ版の監督(!)を交えた座談会があって、妙な気持ちになった。これって普通なんだろうか。
いや、AMラジオ放送聞く感覚で、それなりに楽しんで聞いたのではあるけれど、原作漫画のファンとしては、その時間でもう一エピソード入れてよ!というのが偽らざる本音だ。それとも、座談会は時間対費用が安かったりするんだろうか。謎だ。
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