『葉月カノンは甘くない』2巻感想

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作・コバシコ。2014年1巻、2015年2巻。

主人公にしてヒロインの葉月カノンを中心に、友情ありラブありのツンデレ美少女劇。玉木との仲も深まりラブコメとしても美味しいのではあるけれど、本巻はどちらかというと友情ベースの話が多く、この漫画はとにかく葉月カノンをいかにして描くかという漫画なのだなと再認識する。そしてなにげに保険医と巨乳委員長の歳の差恋愛もやや進展(?)。

以下2巻感想。

目次

葉月カノンを描いた話

表題のとおりというべきか。この漫画はとにかく葉月カノンという一人のヒロインを描いたものであるらしい。このサイトのテーマはラブコメで、ラブコメは関係性を描くものなので、この漫画は実はちょっと範囲から外れるんだな、といまさらながら思った。最初のほうで、わかりやすく玉木とお近づきになるところから始まったので、もっとラブコメ的な漫画だと思ったのだけれど、そうではない模様。

いや、もちろん玉木との関係は本作でも重要な要素であるし、また本巻でもしっかりと進展するのだけれど、それはあくまで葉月カノンの可愛さを表現するためのもので、関係性そのものが主題ではないんだな、と思った。玉木の性格も描かれているけれど、どちらかといえば葉月視点で、少女漫画の王子様役のようにややミステリアスなベールを被っている。ガチなラブコメだったら、もっと玉木視点の話もあるだろう。

どちらかといえば、本巻は恋愛模様よりも友情模様のほうがよく描かれていた。仲違いしていた委員長との和解、木方との親睦。それもまた、葉月カノンを表現するのに必要な話なのだろう。

俺はヒロイン単体を深めるような話はあまり興味が無いので、こういう話はいつもならスルーなのだけれど、もう全巻買っちゃってるし、またラブコメ模様もちゃんと気になるくらいには進展しているので、なんだかんだ言って読んでいる。それに、ヒロイン単体の話というのはちょっと言いすぎかな…葉月カノンを中心に、周囲の人物一人ひとりを丁寧に描いているしね。

しかしあまり起伏のない話であるが、次巻の最終巻では盛り上がりもあるのだろうか?あるとすれば、それはやはりラブだろう。ツンデレが一番映えるのはやっぱりそれだからな。期待したいが。

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