漫画のハーレムものはだいたいハーレムじゃない

ハーレムものと呼ばれる漫画が随分増えた。でも、実際のところ本当にハーレムやってるやつってあんまないんじゃなかろうか。ヒロイン論争カップリング論争で喧嘩してる風景をよくみる。それはつまり、カップリングの重ねあわせをハーレムと言っているんじゃないかね。最近はそこに百合も絡むこともあってカオスだわ。モデル化すると以下のような感じ↓。

ハーレムのパターンをモデル化
ハーレムのパターンをモデル化
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ハーレムのパターン

休日にパワポで何やってるんだろう俺、と思いつつ、ハーレムものはだいたいこんなパターンというイメージ。円は性的、あるいは恋愛的なフィールド。友情ちゃうよ。A,B,Cはそれぞれハーレムとして質が全然違う。端的にいうと、修羅場が起きるのがB。さらに主人公不在の修羅場すら起きかねないのがC。

現実は複雑なので、こんなにスッキリとわけられないし、男の娘とかいう反則技もあるし、漫画なんかだと時系列でどんどん関係が変化していくので、あくまでイメージ。とはいえ、ToLOVEるはAっぽいしニセコイはBっぽいくらいのことは言えるだろうと思う。そこには大きな違いがある。

本当にハーレムと言えるのはAのパターンのみだと思う。Bはかなりハーレムに近づけることは可能だけれど、それでも純粋ハーレムとは言い難い。そして、世の中でハーレムものとして謳われるものには、けっこうBのパターンが多い。というか、成年向きじゃないやつだとほとんどこのパターンじゃないのかなぁ。有名所じゃToLOVEるくらいだと思うよ本当にまっとうにハーレムやってるの。

AとBの境界線はそれほど明確ではなくて、主人公やヒロインの意思、周囲の環境など、様々な要素が合わさっているので、そう単純でもない。最近ガンガンのながされて藍蘭島がまだ終わっていないと聞いてすげぇ驚いたけど、思えばあれもAとBの境界線上にある典型だなぁ。

本当にハーレムやった作品ってどれくらいあるかなと思って、これまでにレビューした漫画タイトル一覧をざっくり目次から探してみたけれど、敷誠一の「藤村くんメイツ」しかなかった。しかもアレは、個人的にはハーレムじゃなくてカップリングでいってほしかったんだよねー……。サンプル数自体が少ないのはあるけど、それにしても、世間で思われているよりはだいぶ少ないんじゃないか。

そんなわけなので、このサイトでも便宜上B,Cパターンのものもハーレムとしてタグ付してはいるが、そのほとんどは本当の意味でのハーレムではないと思っております。

ちなみに、BでもCでもない、さらに発展させたものにフリーセックスがあると思う。これもまたハーレムとは大きく違うというかむしろ真逆なのに、時々ハーレムと称されていることが。鬼灯さん家のアネキなんかは、続編でこの方向性になってしまった気がする。

真のハーレム好きに勧められる漫画で記事でも書いてみるかなと思ったら、これまでに取り上げた漫画からだと『藤村くんメイツ』しかなかったという話。あと『まがつき』がどうかな?って感じ。まだまだやのぅ。成年漫画だと、また色々違うんだろうけど、なんだかんだで一般向けは道徳観を無視できんしね。人外ものを中心に当たれば、法律という束縛がない分そこそこあるかも。

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