『はじめてのギャル』1-5感想:ギャル系女子にからかわれたいものですか

植野メグル
はじめてのギャル 1, 2016

童貞とギャルのちょいエロなラブコメ。ハーレム系に行きかけたが踏みとどまった感じ。

ラブコメでヒロインがギャル系って珍しいですね。それも、サブヒロイン含めてみんなギャル系。あんまり見ないよな。ラブコメ界隈では、まだヤンキー女のほうが多いんじゃなかろうか(ヤンキーってなぜかオタク文化と親和性がある)。

それくらい、野郎向けラブコメの主要読者層とは縁のない人たち、それがギャル系(多分女向けでも少ないのでは…)。まーギャル系とはいってもビッチではなく、貞操観念は割とある。

ヒロインは多いけれど、メインがハッキリしているのでハーレム系ではないかな。割と修羅場チック。以下1-5巻感想。

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ヒロインがギャル系って珍しいね

友人にけしかけられて、主人公の童貞くんがギャル系の子に告ったらそのまま付き合えちゃった話。この手の話自体は、ラブコメ浪漫としてはありがちなものかもしれないけれど、ヒロインがギャル系、というところに珍しさを感じる

だってね。ギャル系ってね、好きな人はいるだろうけれど、ラブコメの読者層とはちょっと違う感じするよな。実際、主人公も別にギャル系が好きってわけでもないし。決して、ヒロインの属性としては人気ではない……というより、不人気属性といってもいいんじゃないかな。

わんさか出てくるサブヒロインがみんなギャル系なのもそのため?とは邪推だろうか。属性を統一させることによって、作品のテーマカラーをハッキリさせる意図はあるだろうけれど、それ以上に、属性自体が不人気だから、なんじゃないかなって。もしここでギャル系と真反対の黒髪清楚なお嬢様でも出したら、そっちのヒロインのほうが人気出でしまうかもしれんし。姉もので妹キャラの出現率が低いのも、妹キャラを出すと姉色が弱まるからというより、姉と妹は属性として競合しているうえ、妹に属性としての人気で負けがちだからだと思っているのだが、それと同じような感じ。

まぁ不人気は言い過ぎだったとしても、人気のある属性とは言い難いよな。でもニッチな分、コアなファンがいるのかもしれない。

ハーレムじゃないよ

さて、ヒロインはギャル系とはいっても、ビッチではない。さすがにそこはね。っていうか、ラブコメにおいては、貞操観念のほうがむしろ大事で、黒髪清楚でもビッチだったら地雷扱いだしね。

ビッチではないものの、男女の仲で上位に立ちたいのか、ヒロイン・八女が主人公・ジュンイチのことを性的にからかう展開は多い。というか、それがメイン。確かに、これはこれで需要がありそうだなぁと思った。

さらに、他にもヒロインが登場する。毛色は違うけれどもみんなギャル。そして、彼女たちがだいたいみんなジュンイチに(無自覚なのも含めて)好意をもっているものだから、このあたりだけとってみるとよくあるちょいエロハーレムラブコメに見えるかもしれない。

が、ジュンイチはけっこうしっかりと八女のことが好きで、他の女性からのアプローチについてはちゃんと断るから、ハーレムというよりは三角関係・修羅場ものという感じ。この点、安易にハーレムに走らなくてよかったなぁと思う。これ、ハーレムだったら色々台無しだったと思うから。オタクっぽい陰キャのジュンイチといかにもギャル系な八女が付き合うっていう時点で相当歪なカップルなのに、そのうえジュンイチが浮気性とかね、いくらなんでも納得できないよな。せめて、性格は違うけれどお互いちゃんと想い合っている、という風にしてくれないと。

それに、男の気持ちがしっかりしてくれているほうが、安心感もって読めるしね。おじゃま虫キャラが色々するけれど、まぁうまくいくんだろうな、と。

ということで、5巻くらいまではけっこうゆるゆると楽しめたので、半額セールしていた6,7巻も続けてGet。8巻はGetしていない。半額じゃなかったから。7巻までが良ければ買うかも。主人公とヒロイン、なんとなく因縁ありそうな感じだったけれど、どうかな。

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