原作・衛藤ヒロユキ。2017年まさかの三度目のアニメ化。きっとオッサンとオバハンが企画してオッサンとオバハンが作ってオッサンとオバハンが見ていたに違いない。もちろん俺はオッサン。
グルグルの話題になると、必ず「グルグルは○巻まで」と宣う輩が出てくるのであるけれど、そういう人はグルグルを単にギャグ漫画だと思っている。まぁギャグ漫画なんだけど。いやそれだけじゃないんだって。グルグルは、ギャグ漫画である以上に、ギップルも真っ青の、至高のボーイ・ミーツ・ガールであり、ラブコメなんだって。グルグルで道を踏み外した人はけっこういるんじゃなかろうか。
以下全24話のうち23話まで見た感想をだらだらと。最終話だけまだ見ていない。
超スピードだけど懐かしいから大丈夫
いったいどうして今になって3回目のアニメ化になったのかわからないが、とにかく懐かしいからなんでもいいや。最近アニメの記事が多いのは、あまり漫画を読んでいないからというのと、たまに読んでも昔の漫画を読み直していることが多いからなんだが、グルグルもなんとなく読み直した漫画の一つ。今読んでも面白いよね。
アニメを見ながら原作を読み返すと、だいぶ端折られていることがわかる。たったの24話で原作16巻を通そうとしているだけあって、展開は超スピードなわけだ。とにかくストーリーを繋げた感じで、ギャグで大切な間がほとんどなく、またそもそも省かれたギャグも多い。残念なことだけれど、まぁでもきっとスタッフも断腸の思いでカットしたのだろうし、仕方あるまいな。
さすがのラブコメ
なので、ギャグ的にはどうしてもうーんなのだけれど(劇画タッチの乱用も微妙だ…)、その分ラブコメは堪能できるつくり。オープニング見ても、ニケに寄り添うククリ、ハートの魔法陣と、けっこうあからさまにラブコメ押してくる。一番気分が盛り上がったのは、アラハビカでククリが悪魔になるところだ。「勇者様の隣を取らないで!」からの「ステラちゃんなんかだいっきらいだぁ〜!」は、わかっていても震える。音楽も合っていたし。このアニメ、BGMがソーシャルRPGみたいでちょっと安っぽい感じが否めないのだけれど(昔のRPG風ってことなんだろうけど…)、ここはテンション上がったね。
あと花の国編、これもいい。花の国がアニメで見られて嬉しいよ。ラブコメ好き的に、花の国編は最高だからなぁ。そして今になってニケの迷言「ぼくにはとてもできない」を音声で聞けるとは思わなんだ。でも「無理やり書かされた読書感想文のよう」が省かれたのは悲しかった。なぜ省いた。
なんだかんだで女子多い
グルグルはどうしてもオッサンとジジイの印象が強烈なのだけれど、改めて通してみると女子キャラも多いよなと思う。ってか、実は一番多いのか。今回は深夜アニメということもあってか、サービスも多めだった気がするし。ククリvsケベスベスのエッチな踊りは間違いなく原作や旧アニメより気合い入っていたなぁ。ジュジュのすっぽんぽんも脱ぐところはちょいとエロかった。
でもどんだけ女子が出てきても、ニケはずっとククリを見ている。まぁモテるキャラではないってのもあるだろうけど。こんだけ続いていれば一人くらい恋愛的な意味でのライバルキャラが出てきそうなもんだけど、そういうのはない。そこがまたいいところだ。むしろククリのほうにレイドがいるという。
レイドといえば、23話でちゃんとニケと決闘させてもらえていた。原作の決戦時のレイドはあまりにもあんまりだったから、これは素直によかったなぁと思う。
残すは最後の第24話。まぁどうせ世界よえーのだけれど、最後まで楽しみたい。
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