『魔法陣グルグル2』7巻感想:ここにきてまさかの三角関係的描写にびびる

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作・衛藤ヒロユキ。

まさか今になってジュジュのそういう話があるとは思わなかった。といってもさらっと流される。

ギャグはさすがにちょっとマンネリ。ギャグとラブコメがトレードオフになりがちなのは仕方ないか。表紙にはギップルいるんだけど話に出てこないからなー。ギップル出たらしまるんだけどなー。

以下7巻感想。

目次

ジュジュがドキドキしている

龍になったニケとククリ、ジュジュをめぐる驚きの三角関係…。まさか今さら三角関係的な展開かという驚きもそこそこに、ジュジュが普通に女の子らしい反応をしていたことに驚く。この娘そういう感情あったんだなと。

初代でもごく初期にはニケとフラグっぽいのもたってはいた。後半になったら囚われのお姫様プレイを楽しむなどそこそこ俗っぽいところを見せ、また王子様役にはちゃっかりニケを指定するなどもあった。でも、全体的には興味なさげだったのに。フィーバー中のククリレベルでジュジュが照れて赤く燃えちゃってたのにびっくり。

そしてその後はまさかのプチ修羅場。ククリが嫉妬すること自体は珍しくもない…というよりククリは基本やきもち焼きで、アラハビカ編はククリの嫉妬劇場だったわけだ。だが、準レギュラーでサブヒロインといっても差し支えのないジュジュに対しては、特にそういうことがなかった。ジュジュもあまり自身の色恋には興味なさげだったわけで。ニケジュジュククリの三角関係は、意識してないようにしていたと思っていたのだけれどなぁ。

それがキス一つでこの大騒ぎに。うーむ、正直、この展開は見てみたいと思ったことがなかったと言えば嘘になる…嘘になるが、見たくなかったという気持ちもある。いやー、だってニケククリは確定なわけだし、ジュジュはククリの応援団長だし。ククリとジュジュで争うとかつらいし。とはいえ、やっぱり真っ赤になってるジュジュは可愛かったわけで……。

という微妙な気持ちだったのであるが、さすがそのへんの機微は作者もわかっているのか、絶妙のバランスで描ききる。ククリに対抗心燃やさせながらも、やはりジュジュを相手にしたくないという気持ちから、昼と夜ではんぶんこしようという驚きの譲歩↓。

衛藤ヒロユキ, 魔法陣グルグル2, 第7巻

一番の驚きはジュジュの崩し顔かもしれんが(すっかりギャグ役こなすようになって…)。これにはちゃんとジュジュからアブノーマルだから考え直せとフォローが入る。本当、今になってこの3人でこんなやりとりがされるとは思わなんだ。

といっても、泥沼化することはなく、最終的に、キスについては「誰でもよかった」というオチをキタキタおやじにキスさせることでやってのけて平和解決。そして、そのことをジュジュは特に気に病む風もなく、さらっと終わらせる。ジュジュそんな適当にキスされたんかいと思わなくもないが(デキルコは華麗にスルー)、元はニケだしいいかと思える。

ギリギリを攻めたなぁと思う反面、その割にあっさりめでもあった。この話は、その後の嫉妬で魔王化した子の話にも通じるのだろうか。

いまさらの三角関係が強烈だったのもあったが、他は割と印象薄め。ギャグはちょっとマンネリ気味か。カヤ再登場がちょっと嬉しいくらいで。グルグルの続きが読めるだけで満足なんだけどな。

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