春場ねぎ, 五等分の花嫁 13, 2020
マジか!
ってあれ、言ったらいかんのかな。そりゃそうだよな。まぁしかしなんだな、こういう漫画はやっぱりおっかけてこそだよね。
一番最初に誰かとくっつくことを明確に提示してからの逆算式ラブコメってね。うまいこと作ったしそれを完璧に調理してるよな。すごい。俺が引っかかりまくっているだけかもしれない。
次の14巻が最終巻、この稀代のラブコメミステリーもいよいよ終わるのか。とはいえトリックはあっても叙述トリックの本作、果たして納得できるもんだろうか。
以下13巻感想。一応書いておくが、いつものようにネタバレ上等なので読んでいない人は読まないようにね。
マジっすかーマジっすかー
ギャルゲーのごとく各五つ子のルートを描いたのは最後のサービスだったのだろうか。それぞれのヒロインとキスまでは描いてくれて、そのうえで風太郎の決断を見せるという構成。別にifというわけではなく、それぞれちゃんと現実にあった話なのだろう("最後の祭りが○○の場合"……サブタイトルがいやらしいぜ……)。まぁキスまではギリギリかねぇ。基本向こうからだし。
で、最後に風太郎が選ぶところまで描かれるのだが……。
四葉……。
マジか。
マジっすかー……四葉かー……おおー……そうなのかー……。
いやー、俺は毎回本作の感想書いているけれど、「四葉が一番ないよなー」的なことばかり書いていたわけだが、まんまと作者さんにしてやられた上客だな?個別ルートも一人だけ悲恋チックに描いていたが逆にそれがフラグだったのか。
とか言いつつ、これもまたフェイクである可能性もあるんだが……。某ラブコメラノベは最後に「えぇっ!?」という選択をした挙げ句速攻で別れるという荒業をやりやがったので、同じようなことは考えられなくも……いやさすがにそれはないか。その後に別の姉妹と付き合ったら鬼畜やし。
かといって、あの扉を開けることの意味は覆せないように思うしなぁ。やっぱり四葉で決定かねぇ。うーん。
共感か納得感を望む
俺はラブコメミステリーと表現したが、別に本当にミステリーというわけではないので、トリックといっても基本は叙述トリックみたいなもんで、推理も何もあったものではない。まぁつまり本質はやっぱりラブコメってことなんよね。
ラブコメとして見た場合、一番大事なのは共感性だと俺は思う。あるいは納得感でもよい。共感できれば一番だが、それがかなわずとも納得できればそれでよい。
共感はつまり情感である。そもそも本質的なところはどうやっても言語化しきれるはずのない恋情に対する感動を、物語を通して呼び起こすわけだ。まぁこれは普遍的なものもあれば人それぞれのものもあり、万人の共感を呼ぶのは不可能と言える。
一方で、納得は非常に論理的なもので、たとえ共感できなくても、「まぁそういうことならそうだろうな」と思わせるものである。これはきちんと物語の中で要素を積み上げてきたかどうかによる。最終巻で「知らなかったそんなの」みたいな新事実をたくさん出されるとつらい。読みきれなかったフラグが拾われるとよいのだが。
正直風太郎が四葉を選んだのだとすれば、あまり共感はできなさそうなのだが、少なくとも納得はしたいなぁと思う。ちなみに俺は三玖派です。我慢せずに風太郎襲っちゃえば(ry
それぞれの人生
ところで……五つ子の個人ルートではそれぞれ因縁の人たちとの関係も描かれた。特に印象深いのは、やはり二乃ルートの中野父と、五月ルートの実父だろう。
まぁ実父については紛れもなくクソ野郎なのだが、わかりやすいクソ野郎なだけに読んでいて感情揺さぶられるところはあった。っていうかクッソムカついたわ 笑。俺本当にわかりやすいな。
一方で、中野父は五月ルートも含め、非常に趣があるというか……本作で一番趣深い人間は中野父だなぁと思う。恐らくは想い人であった彼女の娘を引き取り育てる……小説みたいな人生だな……まぁ漫画だけれど……。
次で最後は寂しいなぁ
あー、次で最終巻かー…。俺は単行本派で情報も集めないから知らないけれど、きっともう結論出ているんだろうね。なんだろうなー、寂しいなー……。
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