↑この漫画はだいたいおっぱい・妖怪・幼馴染。これに尽きる。それにしてもこの感じはザ・90年代。絵柄といいノリといい懐かしい。こういうので道を踏み外していくんだろうなぁ。ケバい年増とか言われているが実際この子が一番可愛いと思う。次点紫苑ロボ。ギーギー言って嫉妬してるの可愛い。
基本情報
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全8巻。ギャグ王。1995-2001年。作者・よしむらなつき。デビュー作だったか。この人はだんだん女の子がケバくなっていったのが悲しい。
今ならネットで全巻読めるらしい。今でもブックオフに行くとけっこう置いてるが、全巻は揃ってないことが多い。ブックオフあるある。
だいたいこんな感じ
和風でお江戸っぽいけど、メカもガンガン出てくる、節操のない世界観のギャグ漫画、ないしドタバタラブコメ。テンポのよさが実に90年代。
特にストーリーというべきものはなく、主人公の草薙宿禰が女の子をナンパしたりお団子食べたりする合間に、時々妖怪退治もする漫画。
宿禰はすけべでアホな子。最初は熱血漢のつもりで描こうとしたらしいが、いつのまにやらナンパなアホの子になり、さらに後半になるとだいぶクズくなってしまう。後半、特に終盤のクズっぷりはちょっと悲しい。悪いやつではないが。
そんな彼は妖怪でも可愛ければガンガンナンパする。そしてそのたびに、彼の幼馴染である紫苑さんこと榊原紫苑から怒りと嫉妬の鉄拳制裁を食らう、ドタバタラブコメの黄金パターン。別に付き合っているわけじゃないんだけどね。宿禰が他の女の子に目移りするのはもちろんだけれど、他の女が宿禰にアタックするのも我慢ならんらしく、時にはキャットファイトも繰り広げる↓。
↑紫苑vs宿禰に惚れた物好きは蛇妖怪白瀧(しらたき)。この二人は最初から最後まで特に和解することなく、ずっとライバルでいつづける。割と珍しいような気がする。ヒロイン同士の対立って少年漫画だと案外少ないような。やっぱりみんな、女の子同士はなんだかんだで仲良くしてほしいのかしら?そういえば、女同士の対立を描くのは女性作家が多いかもねぇ。
一方、宿禰は宿禰でライバルキャラも登場したりするが、そちらは白瀧と違ってあまり魅力も感じられなかったので割愛。恋路における男のライバルキャラは難しいよねぇ。
、この漫画は基本的に宿禰と紫苑でベースを作っているので、主人公・ヒロインが明確でラブコメ的にはいいかなって思う。紫苑は今風のけったいな言い方をすれば、怪力系の暴力ヒロインに分類されるかもしれないが、宿禰も抱きついてすりすりしたりスカートめくったりとセクハラ三昧で、その癖他に可愛い女の子がいたら即デートに誘う節操なしなので、バランスが取れている。
なので、ラブコメ視点からいけば宿禰と紫苑の幼馴染カップルが美味しいということになる。前述のように、宿禰と紫苑の両方に適度におじゃま虫キャラも登場し、その時には相方を取られまいと奮闘する宿禰や紫苑が見られてよい。
しかし、本作で一番可愛いのは誰かと言われれば、特にラブコメ関係のない、記事冒頭の引用画像にいるオッパイさんな妖怪九十九であり、また妹をベースに不気味な破壊ロボを作り続ける紫苑の狂った兄、柘榴さんの紫苑ロボである。いや、紫苑ロボは後半になるとちょっと不気味過ぎるので、序盤から中盤くらいの紫苑ロボがよい。
中盤くらいが、一番ギャグとラブコメのバランスがよかったなぁ。後半になると、ちょっとバランスが崩れるというか、何より紫苑さんがちょっとケバい。宿禰もクズい。悲しい。せめて最後はばしっと決めてほしかったが…。でも、懐かしいノリに浸れるし、古本屋で見かけたらさくっと読みたい漫画だね。
総評
古き良きドタバタラブコメ。