前巻でフィアンセ宣言なんてあったものだから、どうなることかと思いきや、特にどうということもなく。ラブコメ的には一区切りといったところか。ちょっと寂しい気もする。互いに意識はしているようだけれど。恋愛面よりは、どちらかというとハナにも友達が出来ました、という内容が今回は多かっった。ウリの一つであるおもらしについては、相変わらずしているものの、もうあまりインパクトはない。
一番のインパクトは雨竜くんとソラの姉・永遠じゃなかろーか。ソラとハナが安定しているだけに。この後黒部絡みでひと波乱あったりするんかなぁ。以下5巻感想。
友情?
この漫画の特徴は間違いなくヒロインの失禁ではあるのだけれど、実際のところ楽しいのはラブコメ展開のほうで。前巻ではついに両家公認の元フィアンセ宣言なんてなされたものだから、おーこれはいったいどうなることか、と思いきやどうということもなく。ソラ的には、親が突っ走ってハナが流されている、という認識らしいが、流されて婚約はなんぼなんでもなかろうよ。
とは思うものの、実際ハナは思い込みが激しいところがあるし、それより何より、ソラ自身が照れくさいやら何やらで受けきれないんだろう。こういうところは男子より女子のほうが思い切りがよいのかもしれない。そもそも、ハナ的には自分の尿意を鎮めてくれるソラは唯一無二の存在だ、というのはあるにせよ、そういう実利的な面だけではない、個人的な繋がりをハナはソラに求めているあたり、十分な好意とその自覚を持っているのかな、と思う。
ソラもだいぶ意識してはいるらしく、デート回では妙にギクシャクする。男女としての仲を意識して、気安い仲の筈なのに妙によそよそしくなってしまうのは、ラブコメの王道でありニヤニヤポイントの一つ。まぁこういうのがええよな。4巻はなぜかムダにハーレムっぽくなって???だったけれど、関係も収束されてきたし、その点はよかったなぁと思う。
ただ黒部との関係はまだ微妙に続行らしい。ただこの二人の場合は、それこそ純粋に友達関係に近い気がする。ただ男女の友情はなかなか難しいところがあるので(特にこういうラブコメ色の強い漫画は)、この先まだひと波乱ありそう。
なんだが、今回はむしろハナと黒部の間の個人的な友情が深まる巻であった。なんだかんだ言って良き友人として落ち着くか。
雨竜くんそうだったか
ってな感じで、ラブコメとしては落ち着きつつも、落ち着いているばかりにちょっと物足りなさもあった。そのせいか、一番印象に残ったのは雨竜の唐突(?)な永遠に対する告白だったりする。この二人なにげに幼馴染枠だしね。特に永遠は人を振り回すタイプなので、迫られて焦る様はなかなか良かった。
落ち着いたラブコメも安心して読めるし悪くはないのだけれど、やっぱり関係性の動きはほしいところだよなと思う。6巻はソラとハナの間でもうちょっと動いてほしいな。
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