菅原健二, GAN☆KON 4, 2012
次で最終巻になり、イサナさんの本当の姿がわかる(と思う)のだが、実際のところ依代から変わるのだろうかどうなのだろうか。
少年漫画らしく、バトルものにシフトしていった本作だが、なんとイチャイチャして戦うというたいへん楽しげな斜め上の方向のバトルをおっ始めたのはちょっと笑った。ただ少年誌なので内容は控えめ。
そしてしっかりと愛と外見という一大テーマに向き合っているものの、まぁ結局は情だよね的なところに落ち着いている。まぁそれはそうなるよなぁ。
三峰が新太を好きになったことが活かされていて面白いね。ってか三峰さんはこれ不倫いけるクチだね。多分。背徳的なの好きだと思うこの人絶対むっつり。以下3-4巻感想。次で最終巻。
イチャイチャするバトルとは
いやー、イチャイチャバトルとは実にラブコメらしいバトル。どことなくらんまっぽいものを感じる。より羨ましいシチュエーションを展開したほうが勝ちとか笑うわ。このバトル設定かなり汎用性高いと思うから、テンプレ化してほしい。
まぁ残念ながら本作は少年漫画ということもあり、シチュエーション自体はだいぶ控えめなんだけれどね。まぁ少年系でももっとオタク寄りの雑誌なら話は違ったかもしれないが、天下のサンデーみたいだし。
愛と外見
ただそれにしても、再び愛と外見について語られるとは。力を消耗して巨神の姿に戻ってしまったイサナとそれに対して萎える新太を前にして、
「結局なんだかんだ言っても愛には最低限の外見が必要なんよ」
とはこれ非常ににべもない言葉である。「最低限の」と、良い見た目であることを求めているのではなく、恋愛対象となる下限の条件として提示しているところが非常に生々しい。
正直、これはかなり強烈な真理ではなかろうか。唯一例外があるとすれば、元々は"最低限"をクリアした外見だったが、諸事情でその閾値を下回ってしまった場合だろう。つまり、既に情がうつっていれば問題なく、その意味で「ヨボヨボになった婆さん」を爺さんは愛せるし、逆もまた然りである。
新太にとっては、イサナの第一印象は巨神の状態ではなく可愛らしい依代の状態であるという点が非常に大きい。もしも、イサナが新太の目の前で巨神の状態からあの姿になったのが最初だったとしたら、展開は少し変わっていたかもしれない。
三峰さんが可愛い件
本作がけっこう気になる作品だったので、最近作者さんの他作を大人買いしたのだが、なんだかんだ本作が一番おもしろいように感じる。エロースも少年誌らしく控えめながら、近年の可愛らしくなった絵柄でモロに見えるパンツよりも、この当時の控えめなパンチラのほうが嬉しくなるのはパンチラの妙故だろうか。
どうよ。女の子に踏まれて喜ぶ、というのは少年向けにしてはだいぶフェチ度が高い気がするが、それはそれとしてごくわずかに見えるパンツにこだわりを感じる。このふみふみなシチュエーションもポイントが高い。三峰さんの秘められたキャラが解放されているのがよい。やはりエロースは普段とのギャップが大事だとよくわかる。新太も気持ちよさそうでなにより。
イサナもちょいちょいパンツが見えそうなところではだいたいちゃんと読者目線でパンチラしている。青年向け漫画のパンモロよりも刺激的な気がするのは気の所為でもないだろう。
ってか三峰さん可愛いよね。この人からは少年誌ヒロインらしからぬ香りがするわ。この子が最初新太好きになった時はちょっと鼻白むところが正直あったのだけれど、今となっては面白い。三峰さんの存在で、新太がイサナを選ぶことの意味も強くなったしね。まぁサブヒロイン映えする人だよね。
といっても次の5巻で最終巻なんだが。イサナの本当の姿は果たしてどんなんだろうか。結局なんだかんだいって依代と一緒なんじゃないのかなぁと思うが果たして……。
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