だいぶキクル漫画。エロ云々よりもはや普通に物語の先が気になるってか早くスカッとさせてくれみたいな感じ、なろう系っぽい。いや、エロいんだけどね。もうエロとかじゃないんだわ。
まぁでも、元々エロっていうより賢者モードで読むエロ的なギャグだったわけだし、薄い本でできないことをやっているという点では今もそうかもしれない。本巻でも、薄い本で実は本当に求められるエロじゃない熱い展開をこの厚い本はやってくれているなとも思う。面白いのは面白い。
贅沢言うなかもしれないが、ラブコメ脳の自分としては、もうちょっとキクルとヒロインの間になにかあるといいんだけどなぁと思う。ただキクルの心に壁があるのと、能力的にも突き抜けすぎていてイマイチ距離感が縮まらないのがもどかしい。ってか前半ヒロインが能力的についていけてないの草。トキシッコはもう完全にただのシッコ。
あとどうでもいいんだけどよくないんだけど異種姦モノで魔物が喋り出すと萎えてしまう😂
個人の性癖です。以下9巻感想。
アツい本
キクル強すぎて草。作中で一人だけ異次元。これだけの力を持っていながら全然目立ってないの、ギルドの失態なんじゃないかと思ってしまうくらいに圧倒的。
まぁ元々キクルの圧倒的な実力があればこそ、エロ展開も安心?して見ていられたっていうのはあったなぁ。というか、最初この漫画読んだ時はそこに新しさを感じた。
この時の感想は一言でいうと「賢者モードで読んだ時の薄い本」なんだけれど、あの感覚がエロコメのギャグとして落とし込まれているのは新鮮だった。その後この漫画はストーリーモードに突入して、読み方もだいぶ変わったかなと思ったんだけれど、ただ薄い本でできないことをやっている、という点では本質的に同じかもしれない。
たとえば本巻では「魔物って女の子のほうが好きみたいだから」とクソエースがハナバタ囮にして逃げるエロ漫画展開があって、薄い本的にはそのままヤラれてはいおしまい、なんだけれど、賢者モードだと「かような行為が許されてよいのか。いや、よくない」という気分になる。このようなことはあってはならないし、またこんな外道は罰せられなければならない、と落ち着いた息子を尻目に思うわけだ。
で、本作はギリギリのところをキクルが助け、さらにクソエースどもをこれでもかとご丁寧にも説教しながら痛めつけてくれる。読者が本当に求めていたことをやってくれる。薄い本でこんな展開をするのは興醒めなので、薄くない本作だからこそできることだと思う。本作はアツい本である。
キクルの痛めつけ方があまり生々しいので、やりすぎと感じる人もいるかもしれないのだが、そこはサン姉様がキクルより高い温度で怒りを表明することにより、相対的にキクルがマトモに見えるなど、こういうしれっとしたバランス取りをきっちりやるあたり、丁寧だなぁとも思う。
性欲と食欲は違ってほしい派
しかしまぁ、本作は薄くないとはいえ、それなりに薄い本的要素が求められていることもまた事実なのだけれど、その方向ではあまり楽しめなくなっているかもしれない。正直モブ子がどうなろうとどうでもいいしなぁ。擬似的とはいえフェラまがいのことをさせられているノマくらいだろうか。無自覚男の娘のエロは貴重。押さえつけられるだけのメイデナは、相変わらずちょっとシールド貼られてるね。
……と思ったけどよくよく考えてみたら一番エロい目にあったのはハナバタか?🤔
ただ、魔物があまりにも知性的過ぎて、イマイチこないんだよね……。俺は触手が喋りだすと笑ってしまうんだ。どうでもいい。よくない。
いや実際、今回の魔物とか見ていて志々雄真思い出したわ。口調とか。これじゃエロい気分になれねぇ。
こういう感じなので、帯にあった作者コメントのモンスターがエロいのは食のため論も、冗談半分としても本気も半分くらいあるんじゃないの?と鼻白む。Sレア装備の似合う彼女なんかも同じような解釈がなされていたように思うけれど、さんざっぱら性的な描写をしておいて、作中の世界観の性的な要素を薄めるような解釈は、正直ちょっといやだいぶ興醒めする。
大昔の漫画、『烈火の炎』では化け物になって「食欲と性欲が一緒になった」とかトチ狂ったことを言い出すやつがいたが、せめてそれくらいの解釈にとどめてほしいところだ。
まぁでも、異種姦モノだと、魔物はあくまでエネルギーを摂取しているだけでその行為を性行為と見做すのはもっぱら我々の認知上の話、みたいな世界観はガチエロでも案外あるので(特にスライムものとか)、それを求めている人もけっこういるのかもしれない。俺としては、やっぱり性は性として求められてほしいとは思う。
何の話をしているのか。私はもちろん10巻のアツい展開に期待しています。はい。
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