↑授業中に平然と膝の上に座る姉。何も問題ないです。姉弟でイチャイチャしていないと霊に襲われて死ぬ設定。とはいえこのベタベタっぷりは常軌を逸している。霊感姉弟双子もの。この作品が一巻読み切りなのは人類にとって損失なので本当に続きが読みたい。不老はただの苗字で、特に意味は無い。
基本情報
残念なことに一巻しかない。作者は師走ゆきという人で、新人だったみたい。少女漫画は男には色々とハードルが高いことが多いが、この漫画は男も楽しめる。むしろ男のほうが楽しめるような気もする。あーでも、男向けだと姉の恭子がすごくあざとくなりそうだから、少女漫画でいいのかも。
続いてほしいとはいったものの、双子ものはどうしても最終テーマは「自立」になってしまうので、夢は夢のままでいてほしいような気もする…。
だいたいこんな感じ
恭子と大輔は双子の姉弟。その姉弟がただひたすらイチャつくだけ。
というと身も蓋もないが本当にそうなんだ。設定としては、イチャついてないと霊が寄ってきて襲われるが、イチャついていると霊が離れる。霊は割と本気で襲ってくるようで、二人離れて体育などをすると生傷が耐えない。一日離れると寝込むほどやられる。というかマジで殺しにかかってくる霊もいる。つまりイチャイチャしていないと死ぬ。ラブコメ脳でかつ姉弟萌えというどうしようもない霊に取り憑かれているに違いない。
ということで、話としては霊感ものであり、人が死ぬなどなかなか湿っぽい話が多い。とはいうものの、姉弟でちゃんとそれを解決するので、湿っぽいながらも基本的には爽やかに話を締め、姉弟の絆はますます強くなる…という単発ものの話が数話続く。
特徴としては、姉弟のイチャイチャっぷりを周囲がかなり問題視していること。キモいから離れろと友人はおろか親にも言われる。姉弟の関係を肯定的に捉えている人が作中にまるでいないのだ。これは男向けだとありえない設定かもしれない。
高校生の姉弟が、一緒にお風呂に入っているのは親としては心配だろう。そう、お風呂に入っているのである↓。
↑全然色っぽくないのはやはり少女漫画なので特にサービスシーンというわけではないからだろうか。なんか新鮮。っていうか浴槽狭いなぁ。この狭い浴槽に足出して一緒に入っている様はなんというか、エロいとかじゃなくて大丈夫かお前らという感じだ。
そんな二人はお風呂はもちろん、ベッドも一緒。枕を並べて一緒に寝ている。もちろんトイレも一緒。夜中に目が覚めたら一緒にトイレに行く。そしてそれを目撃する母親の心中はいかに。
ここまで徹底的にベタベタしておきながら、不思議とまったくいやらしさを感じない。いや姉弟なんだから当たり前といえば当たり前なのかもしれないが。でも、本当にまったくなかったら、それはそれで面白くない。もしこの二人が男だったり女だったりしたら、印象は全然変わったはずだ。というかさすがに読まないなそれは。特に男同士だとかなり濃いぞ。それは濃い。
、いわゆる姉弟ものの絶妙な距離感ということです。あくまで姉弟愛の枠組みではあるのだけれど、異性愛の境界にもちょっと攻め込んでいるような、そんな感じがたまらない。この二人をずっとニヤニヤと見守っていたいと、そう思わせる。
なお、この手のもので定番の「大きくなったら結婚しようね」的な取り決めはされていたのかどうかと言うと、「恭子がおよめにいくときは大輔もおよめさんになるんだよ」という斜め上の回答に思わず噴飯。いや飯食いながら読んでないけど。おもろいやんけ。
あとおまけでちびっ子時代の話もあるが、ちびっ子時代の二人はえげつないほど可愛いくてな。ヤバイ。
これ、一巻で終わっちゃうんよねぇ…。作者の他作で、不老姉弟が出張しているという話も聞くので、今度機会があったら手に入れようと思うんだけれど、少女漫画ってあんまり電子書籍化されていないんだよねぇ…確か前に調べた時は、されていなかったはず。紙書籍は、手に入れた後裁断してスキャンしてっていう作業が面倒くさいんよ…。時間もかかるし。でもいつの間にかこの本も電子書籍化されてるし、今はKindleで買えるのかな?
あー、もっと読みたい。ちょっと前の作品ではあるし、望みは薄いけれど、また描いてくれないかなぁと切に思う。
総評
理想的な姉弟もの!双子可愛い。もっと読みたいんじゃ!
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