『葬送のフリーレン』12-13巻感想:ご期待の花嫁のフリーレン

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まさかのフリーレンとヒンメルのラブコメ(?)編を予感させた11巻の終わり。前回実家に帰った時、姉様が持っていたフリーレンを読ませてもらったわけだが、13巻はあるのに12巻はないという嫌がらせを受けた(読ませてもらっておいてこの言い草)。当然12巻をスキップするという選択肢があるはずはなく、次に帰省するまでお預けだなぁと思っていたのだが(自分で買え)、出張の折に実家に寄る機会があり、思いのほか早く読むことができた。

以下みんな大好きラブコメ編12巻とそれに続く13巻感想。多分この漫画再読して感想が変わる系なので、ポチってもいいのかもしれないのだが、しかし再読する体力も時間もねぇや……。

目次

ここに式場があった

12巻はみんな大好きラブコメ巻。いや別にラブコメ巻というわけではないのだが、フリーレン本人が過去に遡及して当時のヒンメルたちと一時的とはいえ旅をする話なので、まぁラブ分は強いよね。実際ヒンメルとフリーレンが幻影の魔術にかかったときは、絶対コイツらあの夢見てるだろと戦闘そっちのけで皆が期待したはずだ。

そして期待どおりの結婚式。やっぱりそうかおまえらそうか。これはヒンメルにとってだけではなく、フリーレンにとっても楽しい夢なのはそうだろう。まぁ二人はそのまま術にかかったまま戦闘に入るわけだけれど、なぜ結婚の夢を見たのかは理解しているはずだ。しかし二人ともそのことに直接触れることはなく、ただ「楽しい夢を見られた」といって見えないところでそっと笑うだけだ。この奥ゆかしさは、フリーレンというよりはヒンメルの浪漫というべきものだろう。

いやだって、フリーレンはとりあえずキスぐらいしとくかって感じだったし。違和感を感じながらも、流れに乗ってキス待ちしてたし。

でもヒンメルの性格を考えればキスしないのはわかる。幻影の中だし、戦いの最中だし、そもそも目の前のフリーレンは今彼のいる場のフリーレンではないし。わかるしヒンメルの決断が正しく美しいのも確かなんだが、御託はいいからキスくらいしておけと思ったのは俺がオッサンだからかもしれないし、フリーレンも多分「いいからキスくらいしとくか」の心境だったのではなかろうか

まぁでも、キスしたら幻影の中で感覚を研ぎ澄まして戦うなんて出来ない状態になってしまったかもしれない。実際ヒンメルの感覚だけが頼りのあの状況で、キスしたら「幸せをキスをして人生終了」だった可能性は大いにある。そうすると、実利的な観点から見てもヒンメルの決断は正しかったと言えるだろう。

正しいが、正しくなくても美しくなくてもキスしてほしかったと思ってしまう。彼らの結末を知っているだけに。

式典にすべての力を使い果たした(俺が)

結局なにかやるわけでもなく、フリーレンは元の世界に戻って、再びフェルン・シュタルクとの冒険になる。で、そっから先はまぁいつもどおりのフリーレンという感じ。

読みながら思ったこととして、この漫画は読んでいて自分でも目がとまるところと滑るところがある。目の滑るところがダメかというとそうは思っていなくて、単に今の自分の興味関心の焦点として定まらないだけだと思う。なぜ焦点として定まらないのかといえば、本筋から離れるからだろう。

なので、フリーレンとヒンメルのド直球のラブコメが始まるとかなり真剣に読む。フリーレンとヒンメルのラブロマンスが本筋だからね仕方ないね。一方で、フェルンとシュタルクはまだしも、脇役たちの人生劇場が始まると、かなり目が滑るようになる。せいぜい話の筋を把握するだけで精一杯だ。ただそれは、つまらないというよりは、俺自身がまだそこに焦点を合わせる心境になっていないからだろう。なので、もし再読をすれば、また違った感想になると思われる。

しかし、今の僕の感想ヂカラはヒンメルとフリーレン幻の結婚式ですべて使い果たされてしまった。12巻と13巻でわけて記事を書けば別だが、もうその力は無い。俺にもフリーレンくらいの時間があればよかった。まぁそのうち機会があったら過去巻に遡及して読み直します。

14巻もきっと姉頼み

ところでしょうもないこというと、ヒンメルって生涯童貞だったのだろうか。いやあんまりしょうもなくもないと思うんだよな。けっこう重要な気がする。などと思うと、やっぱりキスぐらいしとけばいいのに、感はある。フリーレンには違いないんだから。いやわかるけどさ、そうじゃないのは。わかるけどさぁ……。そういえばファーストキスがヒロインが一時的に未来からきた時、っていうラブコメはあるんだろうか。

などと思いつつ14巻もきっと姉頼みで読むのだろう。

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