『葬送のフリーレン』2-3巻感想:フェルンに見下され隊

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みんな大好きアウラがもう出てきた。いや、アウラはね、さすがに知ってたよね。2023年ぶっちぎりの愛されキャラだったのでは?しかし、けっこう早い登場だし出番めっちゃ少なくて草。誰かがアミバ以来の逸材みたいなこと言ってたけど、なるほど。

以下2-3巻感想。フェルンに見下され隊。

目次

みんな大好きアウラ回

3巻はみんな大好きアウラ回。ヤムチャかアミバかというくらいネタにされているため、読んでいないにも関わらず、だいたいの内容は知っていた。ちなみにだいたいの内容を知ったパロディ動画はこれ。

ラブコメ漫画のサイトで出てくるちゃんねるじゃないが、純粋に面白いのでオススメ。

さて、ネタ的には面白いアウラではあるが、話の内容の中では僅かな出番があったに過ぎない。アウラというよりは手下を含む魔族との対決編といったところである。まぁ実際、作者さんもアウラがここまで愛されるとは思わなかったであろう。

前の感想記事では魔法が技術のアナロジーに見えると書いたし、その見解はけっこう共通なんじゃないかなと思うのだけれど、魔族については人によってそれぞれ思うところがあるようだ。無理くり現代のメタファーだと考えるのは穿った読み方ではあるものの、そう考えさせてしまうものがあるのも事実だろう。個人的には魔族を特定の何かに当てはめる気は無い。

作中で、魔族は魔力に縛られていると表現されているが、それが彼らの生きる意義とも言える。そしてそれは、フリーレンから「哀れだ」の一言で片付けられる。地位や名誉に縋る人が哀れであるように。では哀れではない存在では何かと言えば、そのあり方の一つがヒンメルの生き様なのであるけれど、そのヒンメルとフリーレンもまた、アイゼンからは「哀れ」と言われる。いや、ヒンメルは哀れではないんだけれど、ヒンメルとフリーレンは哀れなんだよな。哀れな話なので、長いこと積んでしまった。

フェルンに見下され隊

フェルンには哀れになってほしくないものだが、それはシュタルクにかかっているのかもしれない。本サイト的にはフェルンとシュタルクは大いに期待したいところである。ってかフェルンに見下され隊。

やっぱ男女揃うと色っぽさを感じさせるシーンも出てきていいよね。フェルン最初の頃から比べると随分感情豊かになってきて良いことだ。シュタルク含めて全部敬語なのは、それ以外の距離感を知らないからというのは大いにあるだろう。そのうちシュタルクから"様"が自然に取れる日はくるのだろうか。

ここだけ見るとシュタルク完全に可哀想な子なんだけれど、ちゃんといい男なので大丈夫。彼に必要なのは覚悟だった、ってのがまたこうビジネスパーソンのオッサンの心を打つのである。

いい男がいっぱい

本作は最初こそフリーレンとフェルンの女子二人旅で始まったものの、その後はいい男がたくさん出てくる。仲間にする展開もあり、その様はなんだかワンピースを思わせる。また、彼らにまつわる話も多く、正直1巻と比べると感想はかなり書きやすい類である。フリーレンが絡むと難しいんだけれど、フリーレン以外の話はだいぶわかりやすい。

そして書かれた感想が「フェルンに見下され隊」。哀れだ。

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