藤田阿登, 江波くんは生きるのがつらい 2, 2018
ほへー。1巻読んだ時点ではなんとも言えないところがあったのだが、メインヒロインと思しき子は面白いなーとか思いつつ、続き読んだのだけれど、ヒロインは増えつつも、面白い感じはしている。ただちょっと理屈っぽすぎるか?
1巻時点では表紙で一番目立っている清澄さん一強だったが、2巻ではサークルの子2人とちょっといい感じにもなり、1巻の雑なモブヒロインと違ってちゃんと描かれている。
なんとなく、作者さんの江波くんに対する愛を感じるような。女がたくさん出るタイプのラブコメでそう感じるのは割と珍しい。以下2巻感想。次で完結。
ヒロイン3人
女ばっかりのよくあるハーレム漫画といえばそうかもしれないし、鈍感系というあまり心象の良くない主人公なのもそうかもしれないんだが、面白く読んだ。この手の漫画は超高速で読み終わることも多い(2分くらいで終わることもある……もう眺めるだけ 笑)のだけれど、なんだかんだできっちり読んだよ。
1巻はひたすらモブヒロインと出会っては別れるスタイルで、正直ラブコメとしては厳しい構成だったのだが、2巻では清澄さんがそこそこ登場してくれるし、なにより文芸部の子2人がまぁまぁちゃんとヒロインしている。サブヒロイン感すごいけど 笑。
脳腐ってておっぱい弾ませる竹松さんはああねという感じしなくもないが、一見クールなのに、硬い空気で改まって話を切り出されただけで「告られる!」と自意識過剰でテンパる宇家さんは個人的にヒット。はい、こういう子好きです。。。
でもメインは清澄さんかな
ただまぁでも、やっぱり一番は清澄さんなんだろね。江波くんが己を曝け出すたびに発情しているのだが、その発情の仕方に文学的なものを感じなくもない。まぁ文学部だしね。
彼女が江波くんついて思うことは、少しばかり説明的過ぎるというか、理論的過ぎるような印象は受ける。ヒロインが江波くんのどこにどう魅力を感じたのか、懇切丁寧にモノローグで説明してくれるのはよいが、さすがにあまり詳しく描写されると鼻白む、と思ってしまう俺は、江波くんと同じく浪漫派過ぎるのだろうか。
江波くんと清澄さんの関係はけっこう魅力的だとは思っていて、正直1巻からもうちょっとこの二人をフィーチャーしてほしかったが、描いている間に作者さんもこの二人の関係の持ち味に気づいたのかもしれない?江波くんに対する愛情を感じる。なんとなく。でももう、次で終わりだよ。ちょっと短いね。この2巻が1巻だったらなぁ。