春野友矢, ディーふらぐ! 14, 2019
年に一度のお楽しみ。ディーふらぐの最新巻。今回は久しぶりに女神先輩こと船堀が表紙でかつ、内容もなんと船堀祭り。これまでメインを張ってこなかったにも関わらず、高尾と並ぶ本作の二大ヒロインが、ついに満を持して前面に出てきたという。しかも舞台は風間家全員集合、両親にも認知されてヒロインレースを一気に駆け上がる。
あとは風間父の登場が特徴的。なんとツッコミではなくボケ寄りである。ただし髪は完全に親子。
あ、芦花はいつもどおりです。以下14巻感想。
毎話感想を書いているので
本作については最新話がコミックウォーカーに出るため、毎回読んでは感想記事を書いているため、改めて言うことはあまりなかったりする。とりあえず記事を列挙して振り返る。
- 『ディーふらぐ!』106話感想:親との絡みはラブコメ的に美味しい
- 『ディーふらぐ!』107話感想:同居話に船堀登場で期待せざるを得ない
- 『ディーふらぐ!』108話感想:風間家に高尾と船堀とか何もかもずるい。あ、あと芦花
- 『ディーふらぐ!』109話感想:船堀絡めてのラブコメって割とリーサルウェポンだよね
- 『ディーふらぐ!』110話感想:若者たちのハイテンションギャグ話に親父登場で静まり返るリアル
- 『ディーふらぐ!』111話感想:高校生男子にとって親父を交えた恋バナほどの拷問もあるまい
- 『ディーふらぐ!』112話感想:ラブコメにおける父親の立ち位置よ。あと船堀可愛い
- 『ディーふらぐ!』113話感想:風間家どんだけ居心地良いんだ
- 『ディーふらぐ!』114話感想:身内の前で繰り広げられるラブコメよ
- 『ディーふらぐ!』115話感想:家族ノリいいよね
だいたい船堀と親父の話。まぁ今回はそうだったね。表紙と内容が合っていて珍しい。っつーかいつまで同居してるんだろうこの人たち。
満を持しての船堀登場
とはいえ同居話も4巻目となり、さすがにクライマックス感がでてきた。まぁそりゃそうだよね。そして最後は満を持して船堀登場。これまで船堀はあまりメインに出てこなかったのだけれど、それにも関わらず恐らく高尾に次ぐ人気を誇る本作の二大ヒロイン。そんな彼女が前面に出てくるわけだから、本巻における船堀の可愛さは異常の一言。一撃の破壊力は高尾を超えているかもしれないこのお人。通して読むと、本当に船堀巻といっていいくらいだったわ。
みんなのおかげで船堀かわいい
まぁでも、船堀が可愛いのは他の癖が強すぎるヒロインたちありきでもあると思う。たとえば他のヒロインズがいなかったとして、風間と船堀だけ残したとすると、いやまぁそれもいいっちゃいいんだけれど、なんとなくラブコメとしての魅力はだいぶ薄れるように感じる。つまり、アナーキー過ぎる仮部の面々やポンコツ高尾部長がいるからこそ、良く出来すぎた女神である船堀のキャラが引き立っているし、また変な女にばかり好かれる受難の男、風間にとっても船堀が清涼剤たりうるのである。
つまり、ディーふらぐ!の女子は全員船堀の引き立て役だったんだよ!
……というのは冗談にしても、まぁ実際のところ船堀の魅力はこの変人大集合の漫画内における相対的なものが大きいのは確かだと思う。というかまー、アイデンティティってのは他者との関係の中で確立されるものだから、考えてみればそりゃそうだ。そして船堀かわいいとは思うし、風間との相性も良いとは思うものの、カップリング的には実はさほど推しでもなかった。
……なのだが、基本悪人のいない世界である本作とはいえ、あまりにも女神過ぎて、なんだか見ていて心配になるわけで、それだったら風間と一緒になるのもいいのかなぁ、なんてちょっと思ってしまった。でも風間、船堀についてはちょっと遠慮がちなんだよなぁ。
いつもどおりのメインマスコット
自分はなんだかんだ言いつつ、風間が一番素が出せる相手は芦花だと思うので、基本は風間×芦花推しなんだ実は。この二人で検索すると"ろかざま"ってCP名ついてて笑った。男女CPは慣例的に男女の順かあるいは語呂重視で、必ずしも攻め×受けの形になってないとは思うんだけれど、まぁでもこの二人だったら攻めは芦花かもしれない。
でも芦花はいつもの調子で相変わらずである。っつーか風間家も柴崎家も勢揃い(柴崎家父以外)だというのに、恋愛的にサポートしてくれてるの芦花母くらいか。風間を家族扱いするのはだいぶ大きなサポートだとは思うものの。
風間家に基本意識されていないのがなぁ。船堀との下着買い出し回の描写から、之江っちに高尾の気持ちはバレているっぽいけど芦花についてはノーマークっぽいし、風間父からは一人だけ堅次のいい人疑惑からスルーされるし、今回のお泊りでも「男女」ということで抵抗する之江っちに風間母は「大丈夫でしょ」の一言だし。なんかせいぜい従姉妹みたいな扱いになってしまっている気がする。っていうかメインマスコット。
あーでも、風間家両親をお父さんお母さん呼ぶのはいい感じかもしれない?
家族は共に
お父さんといえば、風間父の登場はこの手の漫画としては面白いなと。ラブコメではいないことにされがちな男主人公の父がこれだけ出ずっぱりってのもね。ラブコメにおける父親キャラは、割と開拓地だと思う。っていうか、風間家全員集合なのがいいよね。家族絡めるとラブコメの味はよくなると思うんだが、子供の関係に大人が絡むと色々難しくなるからなのか、あまり見なくて寂しい。
今ちょろっと11巻読み直したけれど、あの最初の気まずさを乗り越えて、今の芦花と高尾が完全に風間家に馴染んでいるのとか、それだけでおいしいと思う。風間と芦花がゲームで競い合っているところとかもう完全に仲の良い兄妹……兄妹……うん、まぁ……そんな感じではある。
やっぱり、芦花はもうちょっとこう、ラブコメ的に頑張ってもいいんじゃないのかしら。。。
などと思いつつ、15巻が出るのは東京オリンピックの頃か……この夏は永遠……。1年に2冊くらい出してほしい……。
コメント
コメント一覧 (2件)
14巻は表紙絵からカバー裏漫画まで船堀尽くしの巻でしたね。
普通のラブコメ漫画とかなら、船堀さんの立ち位置は登場回が少ない分だけフラグが足りずに負けてしまうのが相場なのでしょうけど、船堀さんの場合は1巻1話の登場ペースの時ですら相対的に一番フラグを立てていましたからねぇ。 ひょっとして縁があるのかなぁと風間に意識させていたとは、やっぱり怖ろしい子w・・・という印象です。 まぁ、ヒーラーの船堀以外はほぼバーサーカーという特殊なパーティ編成ですからね。
あと風間父が天然系で面白いキャラでした。 咄嗟に菊さんと之江を庇ったりして、家族愛がしっかりあるのも良かったです。 なぜか14巻を読むまで、之江も風間を真似て不良しているのかと誤解していました。 思い返せば、風間が之江に門限の話をした時は不良の自分と之江を線引きしていましたし、不良を匂わせるエピソードとか特に無かったですね。
究極の卵料理と言っておきながら、さり気に船堀の卵焼きを食べてる芦花はそれで良いのかとw
今回は船堀さんフィーバーしていました。最初に出たときはこんなメイン級のヒロインになるとは思わなかったなぁ。
船堀さん、他の漫画だったら確かに微妙な立ち位置だったと思います。
この漫画の世界観で、あの面子に囲まれて、あの性格・立ち振舞だからこそ魅力的なところもあるのかなーとか、そしてメタ的には風間とのフラグも素直に立てやすかったんだろうなぁとか。
まぁでも自分はなんだかんだで実は芦花推しなのです。。。あんな感じですがw
自分は家族ネタが好きなので、今回の風間父の登場や家族同士の絡みは嬉しかったです。良い家庭ですよね風間家。