原作・春野友矢。2015年。ディーふらぐ!アニメ版ドラマCD。アニメは未聴。
パケ絵誰。いや芦花なんだろうけれど、うまいこと90年代ギャルゲー風にしたなぁ。どう見てもノストラダムス以前の作品にしか見えんね。素敵。でも淡い色使いが現代的かも。魔界村+ときメモとかいう謎のコラボ。
中の存在感凄い。そして原作より芦花が恋愛方面で張り切っている気がする。ラブコメ的に美味しいところを攻めてきなさる。芦花推しには嬉しい。
ラブコメ分が強く、なかなか楽しめた。以下感想。
このドラマCDについて
ディーふらぐ!のドラマCDはいくつかあるようで、2017年5月現在、「アニメ版」を冠したものは3作、冠していないものが2作あるようだ。いっぱい出してんなぁ。本作はその中で一番新しい…といっても2015年初頭に出たもののようだが、何も知らずに一番最初に聞いてしまった。
芦花の声ぴったりだなぁ。風間の声は最初ちょっと違和感あったけれど、割とすぐに慣れた。めっちゃ叫んでるね 笑。水の声は最後まで慣れなかった。もっとハスキーな感じを想像していた……。映像見たら変わるんだろうか?9巻限定のOADの中古価格がもう少し熟れたらいいんだが…。アニメ化も果たして、些か旬を過ぎた作品かもしれないけれど、ドラマCDくらいはまた作ってほしいなぁ。
本CDのトラックタイトルは以下。
- OP
- ロボぴっちゃんがあれば!
- インタビューその1(千歳・芦花の場合)
- インタビューその2(南・船堀の場合)
- 私立魔道村学園〜ときめきMemories〜
- CM
- インタビューその3(中の場合)
- インタビューその4(高尾の場合)
- 8/4
- インタビューその5(風間の場合)
CMはディーダッシュ!なるスマホゲーの宣伝。これ俺もやったけれど、スマホゲー黎明期の個人製作ゲーみたいで楽しかった。ゲームまで作られるって、けっこう売り出されていたんやね。考えてみるとドラマCDがたくさんあるのも珍しいし。
芦花がラブコメっている
内容としては、野球ゲームのロボぴっちゃんがあれば!、ギャルゲー世界で風間が芦花と高尾に翻弄される話、風間の誕生日パーティー、そして各キャラに風間のことをどう思っているかのインタビュー。これだけ女子がでしゃばる萌え漫画なのに、常に主人公である風間中心なのは実に好ましい。この漫画の珍しい特徴だと思う。ってかリトルリーグでならした風間はガチで女子面子と野球勝負するつもりだったんだろうか。残念な男やなぁ、はは。
いつもの面子でワイワイガヤガヤと賑やかで楽しいが、さすがにドラマCDという媒体の都合故か、モブたちがいないのが少し寂しい。とにかくキャラクター数が多いこの漫画はドラマCD泣かせではあろう。
そのためなのか、ギャグ方面はけっこう厳しいところもあって、メインの女子キャラ多めの声付きでねっとりやられると、ギャグとしてはちょっとしんどい(それがいいって人はいるだろうけれど、あんまりこの漫画の読者層じゃない気がする)。原作の野郎どもの働きは大きかったのだなと思う。中が一人ボケ役として頑張ってくれるんだが…むしろ頑張りすぎ 笑。中の存在感が半端ない。中一強。風間が身体を張ってツッコミ入れるタイプなので、声だけだとしんどいのもあるか。
しかし、ギャグはそこそこに、ラブコメ分が原作よりマシマシ、というよりややあからさまになっているのがポイント。高尾と船堀があざとくラブコメしてくるのはいつものことだけれど、それに加えてなんといっても芦花。原作では着々とメインマスコット化している芦花。それでもきっとメインヒロインの、芦花絡みのラブコメっぽい話が多め。これは嬉しい。
ギャルゲー世界で風間に高尾と一緒になって結婚を迫ったり(だが風間の好みからいって芦花が選ばれる可能性は……うむ)、千歳に風間のことでからかわれたり。CMでもスマホゲーム"ディーダッシュ"の解説において、「このゲームの風間さんは、他の子はともかくなぜ私の事まで体当たりで吹き飛ばすのでしょう?」と自分だけは特別だよねアピールしてきたり(ちなみに芦花は動きが変則的な上に体力があってふっ飛ばしづらかった。コンボで高得点のゲームなので、芦花でるとうぉってなる)。このへん、原作よりもラブ度が高いと思う。原作の芦花もこれくらい頑張ってほしい…。
ということで、中・芦花・高尾好きならとても楽しめると思うが、出番のあるキャラが集中しているのでそれ以外だと微妙な感じするかもしれない。せっかく中大活躍なら中と千歳の話もあってもよかったのにとか贅沢なことを思ってみる。水はやはり扱いづらいのかしら……。個人的にはラブコメしている芦花が見られたので、けっこう満足。
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