ディーふらぐ!の166話きてた。未だに感想記事書いてるのうち以外あるんだろうか……。我ながらよく続いてるわ。
ここしばらくキャラの再解釈というかリサイクルという言葉すら脳裏をよぎる本作だが、ついになのかどうなのか、レトリックではなく本当に10年ぶりくらいの感じで桜がフォーカスされるかもしれない。ただ今回の話自体は、時々ある「ひたすら会話で回していくだけの幕間」回なので、特に何があったというわけでもなく、次に期待というかなんというか、本当に10年前にやっておけばよかったのでは感が半端ないのだが、やらなかったからこそ続いているのかもしれず、難しいなぁ。
などとめんどくさい言い回しを好む俺は作中随一のめんどくさい子である桜を贔屓しています。以下166話感想。
そういう感じなので、わかれよ、わかれ
まず今回の話は、謎の物体について緊迫感があるんだかないんだかよくわからない感じの話をするだけで、話の内容そのものについては、特別言うことはないです。
まぁ謎の物体が浮かんでいるという絵面のシリアスさがイマイチわからんというところではあるけれど、これはいつものことというか、作者さんの作品全般に言える作風だと思うのだけれど、まるでお芝居を観ているかのように、「ここは緊迫感を感じるべきところなんだな」と読者側が察してそのように感じる努力をしないと、ノリがわからず上滑りする。
まぁここまで読み続けてきた読者ならばその点はまったく問題ないだろうし、話の展開がまったく動かない会話劇でも、それぞれのキャラの素顔がちょっと垣間見えるだけで良いのかもしれない。
芦花と千歳
今回でいえば、芦花と千歳の距離感は割と面白いところかなと思う。謎の物体について皆があれこれいうのを憶測で言っても埒があかねぇと風間がいうのに対し、「私は真実しか言ってませんが?」と芦花が少しムッとして反駁するのだが、その様子を皆が若干の意外性をもって咀嚼する間が発生したのに対し、千歳だけは違和感なく受け入れている様子がそのなにげない表情からうかがえる。

また、芦花の言葉について一番真面目に考えているのが千歳だということも、芦花の言葉から具体的な対応を述べる様子から察せられる。この時の千歳は、ここ1年ばかりに再開発されたちーちゃんではなく、初期からの千歳に見える。
実際俺はこの二人の関係についてはけっこう好きなんだよね。特にラブコメ色が強いと、どうも女キャラ同士の関係って雑味が出てしまう傾向があるように思われるのだが、芦花と千歳は純粋に友人だなと思える。ラブコメ的なヒロインとしてとは違う、人間的な側面がふと垣間見えるのは、好きな感じだね。
まさかの桜再開発なんですかそうなんですか
まぁ本作は意外と(?)キャラクターの複数の側面を描く描写が多々あり、だからこそなんだかんだで続いているのだろうし、また再解釈的な展開も可能だったのだろうと思う。もっといえば俺がこうしてタラタラと記事を書き続けられているのも、解釈に余韻がある漫画だからだろう。
そしてその観点でいえば、もっとも色々な側面かつ想像させる余地があったのが、水属性こと桜だった。ただその分わかりづらいキャラでもあり、アニメでは「おにーちゃーん」とシンプルなキャラになっていたが、実際のこの子は初期から今に至るまで、風間との距離感の幅がもっとも広くかつ何がしたいのよくわからない、というか多分作者さん自身もよくわからんまま描いてきたのではないかと思われる。ある意味で作者さんらしさを感じるキャラでもある。
その桜に話を振られて終わり、えーうっそでしょマジで今から桜やるの?と驚き。
そういえば最後に彼女がメイン張ったのはいつだろう。水争奪戦とは言わないけれど、メインとまで言えるのは之江っちとつつじの学校に潜入した話くらいだろうか……。

……2017年……10年は言い過ぎだったか……。この98話の桜もめんどくさいぞー。
作中随一の面倒くさい子、桜の再開発がされるんだろうか。どうなんだろうなぁと思いつつ、それはそれとして98話が2017年という事実を恐れている。時の流れ怖い……。
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