『ディーふらぐ!』15巻感想:夏休みももう終わり?

春野友矢, ディーふらぐ! 15, 2020

一年ぶりの新刊。今回はだいぶ間が空いたのもあったが、9月には発売できたようでなにより。

連載を追っている時は、話が非常に飛び飛びの印象を受けたのだが、こうして単行本で読んでみると「ん、まぁこんな感じか」とさして不自然さも感じなかった。あれ、こんな感じだったか。

それにしても長い長い長い堅次たちの夏が終わる。部長の生活が青春になってしまっている稲田へのシンパシーがすごい。

以下15巻感想。

どうなることかと思ったけれど

ちゃんと単行本出てよかった。さすがに去年よりも少し遅れたけれど。まぁ3ヶ月空いたりしたものなぁ。作者さんぶっちゃけだいぶバテてるよね多分。ラブコメのターンがずっと続いているのってそういうことなのかなと思う。そしてそれがまた作者さん的にはしんどいのではなかろうか、という風にも見える。高尾とか船堀のガチなラブコメ描くのけっこうエネルギー使ってそう。

そんなわけで連載は間が空いているうえに話と話の間にすごい飛び飛び感があって、単行本では何かしら加筆されたりしないもんだろうかなんて思っていたくらいなのだが、いざ通して読んでみるとさほど不自然さも感じないのな。ちなみにうちのサイトでそれぞれの話について感想記事は以下。

まさかこの漫画で主人公の女装がされるとはなぁ。やっちまった感はないでもない。まぁでもちゃんと似合っていたね風間。骨太で義理堅そうで割と好みではあったw。

しかし、やっぱりなんか話の飛び方には戸惑っているな。なんでだろ。まぁ単行本でさらっと読めたのは、展開知っていたからかもしれないし、適当なコメント書いている柱がないからなのかもしれないし(『ディーふらぐ!』124話:何があったと俺の中の風間が叫ぶ )。

まー正直この漫画についてはさ、面白いからっていうより惰性で読んでいる面はあるんよね。読売新聞でコボちゃん欠かさず読んでいる人は多いと思うけれど、彼らは別にコボちゃんが面白いから読んでいるわけではないじゃない。別にアライブは定期的に俺のもとに届いたりはしないので、状況的には違うのだけれど、気分的にはそんな感じなんだ。

だからまぁ、まず続いてくれさえすればいいんだなぁ、と思ったよ。

仮部の話はらしいっちゃらしい

高尾が帰ったあとの仮部の話は、まぁなんてことのない話ではあったけれど、本作っぽい空気感があってよかったな。芦花もそこそこちゃんと活躍できるし笑。

やー、ここのところ芦花の空気感すごいなーと思っていたけれど、あれだね、彼女はラブコメ度が上がってくると今ひとつ存在感出せないのだね。

一応メインヒロイン的ポジションで風間との恋愛も意識しているはずなのに、ラブコメモードで存在感出せないってどういうことだよって。でもまぁ芦花はそうだよな。あんまりガッツリラブコメやると、芦花っぽさがなくなるっていうね。

ちょいちょい書いてるけど、けっこう俺は芦花派なので、もうちょいサービスしてほしいなとも思うんだが、高尾と船堀がアレで芦花までってなると、作者さんのメンタルが0になってしまうのかもしれない。芦花っぽいひねたヒロインは必要なのだろう。おかげでラブコメ展開で空気だが…下手したら高不動に人気で負けそうな気がしなくもないが……。

コメじゃないほうのラブなら芦花もワンチャンあるかなぁ。いやこの漫画でシリアスされてもつらいけど。この漫画でも水はギリギリ攻めるけど、ぶっちゃけ桜の話ってちょっと浮いてるしねぇ。ああ、そういえば桜は今回も違う感じの空気感出してたな。

春野友矢, ディーふらぐ! 15, 2020

↑このシーンとかめっちゃ桜。聖水飲んだら芦花ん家の庭にいけるんじゃね?というところで、女傑たちが名乗りをあげる中で、あー、風間に行ってほしいんだなーって。すました表情が桜だなぁ。コメディしてない感じの。

まー、確かにこの漫画はなんだかんだ言いつつもラブコメが楽しいのはそうだし、ラブコメ全開にすると仮部は全体的に存在感が薄くなるんだが、この漫画がこの漫画らしいなぁと思うのは、仮部の面々が出た時だな、とも思う。作者さん的にも描きやすいんじゃないかと思うし。まぁ余計なお世話だけど。

個人的には長く続けてほしいんだよねぇ。まだ夏休み終わるかどうかって感じっしょ。続いてほしいんだよなぁ……。

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