『ディーふらぐ!』149話感想:クッキーは焼かないほうがおいしい漫画

前回に続き高尾のクッキー騒動なんだが、いつもながら、こういう幕間的な話は本作のらしさが出るよなぁと思う。クッキー焼いてるヒロインよりクッキー焼いてないヒロインのほうが目立ってるのもらしいっちゃらしい。

世界観的にはいわゆるやさしい世界に近いんだけれど、ギャグ漫画らしい意味不明なカオスがあって、その中で現実世界を思わせる一抹の生々しさと厳しさがある。このバランスが俺によしだったので、なんだかんだで読み続けられているのかもしれない。

目次

クッキー焼いてないほうが目立つラブコメ

前回に引き続き高尾のクッキー騒動。

話としては、話の中心こそ高尾のクッキーであるものの、芦花話だった。手作りクッキーを食べてほしい高尾という本来ならば超ヒロイン話の時に、クッキー食べたいだけの芦花にフォーカスが当たるあたりが本作だなぁと思う。

風間と芦花の目だけで会話する様子に、高尾や船堀とはまた違った二人の距離の近さは感じられる。まぁ前線で一緒に戦うタイプのヒロインなんだよなぁ芦花。少年漫画においては、しばしばそういうヒロインは一番人気であるにも関わらずサブヒロインになりがち……だが、本作ではメインヒロインであるにも関わらずマスコットとなっている。

まぁ実際芦花はチビッとしている時が一番可愛いような気もする。ような気はするんだが、それはヒロイン的な可愛さとはまた別ではある。可愛いけどね。ちびっとしているのにバトルタイプなのは、今でも珍しいほうだとは思う。

ただ芦花が芦花やってくれるおかげで、高尾や船堀がヒロイン力を発揮できるのはある。今回も高尾はあざとくスン…としていた。個人的にはスンスンする守って系なヒロインを普段は好かないんだが、高尾はいざという時にいい女やるのがらしいところなので。実際、別に守られ系じゃないしね。まぁそのポジションが美味しすぎてメインヒロインの風格になってしまっているのだけれど。でも今回はサブヒロインの風格。やっていることは可愛いのにね。

まぁラブコメであると同時に、ギャグ漫画なので。ってか世間的にはギャグ漫画に分類されるのかこれ。まぁ実際ギャグありきではあるんだけど。

学校という空間

ところで、悪ノリしていた生徒たちが、先生のジョーク通じない感じの一言で現実に引き戻されるの、けっこうリアルだよね。あれは先生の仕事なので、ちゃんと仕事している先生やね。

それに「まったく」の一言とお菓子だけ没収で済ませているんだから、この先生は優しいよ。お菓子没収をもってケジメとしたわけだ。別に風間だってそこまでお菓子食べたいわけでもなかろうこともわかっているだろうし。一応不良キャラなんでしょ風間。風間一派笑

ギャグ漫画はただただカオスを演じるだけではなく、ちゃんと現実味を感じさせるグランドみたいな表現をさりげに入れるのが重要だと思うんだけれど、この漫画は地味にそれが丁寧だなぁと感じられることがあって、それが故に読み続けていられるのかもしれないなぁ。

と言いながらギリギリ更新なわけだが……150話は多分すぐに読む……というか更新しなさすぎて、本サイトがディーふらぐの感想サイトになってしまっている。。。ぐぬぬ。。。

ディーふらぐ! 18

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