最新話きてた。
これまで慎重に断定を避けていたわけだが、さすがに千歳ヒロイン説は確立したのではないかと。中派の人にとっては残念か?いや、ただでさえニッチ寄りなこの漫画でさらにそんなニッチな人がいるのか知らんが……。
料理部なので当然女神パイセンこと船堀もいるし高尾はついてくるし、今日もラブとコメの花が舞い散るこの舞台に、影も形も見せないメインマスコットさんはもういいです。
以下、天使船堀のキレ方が怖くて泣いてる142話感想。
ちーちゃん完全にヒロイン
初っ端から人妻千歳(27)の妄想劇(byいおらん)という強烈なネタから始まり、その勢いに高尾と船堀が乗っかって大波を起こしてそのまま1話フィニッシュ。風間との結婚を意識しまくった千歳の発言から、あー、この娘入ったな、とさすがにここにきて俺も認める。元々ポテンシャルはあったけどなぁ。
これは作品的にはけっこう大きいことに思われる。千歳は少なくとも初期から中期にかけては風間とは他ヒロインと比べて比較的距離が置かれていたし、まぁぽんこつロボから飛び出して風間に抱きついたことはあったけれど、逆に言うとそれくらいだったんだよな。さらに言えばフラグはむしろ中とたっていたわけでな。
それがここにきてこれもんのあれもんですよ。船堀のヒロインムーブは、割と最初からその傾向はあったので、ついにスポットライトが当てられたかという感じだったけれど、千歳に関しては方針転換を感じる。
まぁでも、ラブコメ的にはこれが一番強いよなとは思う。
千歳は芦花の親友であり、生徒会の会長だ。つまり一歩引いたところから生徒会というグループと仮部というグループの橋渡しになれる……のだけれど、それって中にもできるんだよね、という。さらに、学園モノで圧倒的な存在感を放つ生徒会だが、本作ではあまり存在感がないので、そもそも繋ぐ必要があまりないという。
この生徒会の存在感のなさは、本作では学園内より学園の外で騒ぎが起こすことが多いからだろう。生徒会が強いのは、良くも悪くもクローズドな世界観に限られると思う。このことから、本作は本質的に学園モノではないのだなと思う(まぁ実際本作を学園モノと捉えた感想・レビューは見たことがない。そもそも本作の感想・レビューそのものをうち以外でほとんど見たことがない😭)。
だからこそ、学園の外に出てアクションを起こすトリックスター的な芦花こそが、本来ならばメインヒロインであって然るべきだと思うんだが、というかメインヒロインなんだが、メインマスコットなんだが、話が進むに連れて芦花の絡まない外部イベントで高尾や船堀とラブコメることが多くなってきた感じだ。
生徒会の存在感のなさと芦花のメインマスコット化に伴い、独自路線を歩む水と違って、風間との関係が芦花経由になることが多い千歳は、その存在意義そのものが危ぶまれる。しかし千歳は良いキャラだし、実際ポテンシャルのある子なので、そのまま放置するには惜しく、そうすると一番良い立ち位置は何かというと、まぁ風間を中心としたラブコメ戦争の主戦場に参戦することだよなぁとは思う。
怒りの船堀さん
それにしても、妄想劇の千歳は部外者の妄想なのでともかくとしても、ルームシェア妄想でテンション爆上げの船堀と高尾は可愛いものの、高尾はまだしも船堀まで風間との疑似夫婦生活の甘さで脳をやられるのはちょっと意外ではあった。挙げ句高尾と一緒に千歳の説得にまで入るとは。自分の恋愛にいっぱいいっぱいで周りが見えていないのは、高尾はそうだろうけれど、船堀だとちょっと違和感がある。まぁでも、恋したらそんなものかもしれない。女神先輩も思春期なので……。
そもそもルームシェアの発想に至ったことは女神先輩の静かな怒りに風間がビビったからだ。陰の落ちた笑ってない笑顔怖いです女神先輩。「こちらの収拾 無難な方向でお願いしますね」の圧がすごい。釘を刺すタイプなんだね船堀。いつもなら風間や会長の身を案じる優しい女神先輩なのに……。まぁある意味で風間のことを信頼しているからなんだが、「私はわかっていますし、あなたがわかっていることも、当然わかっていますからね」と言わんばかりの雰囲気で、けっこう怖さもある。
千歳に戻ってからも
まぁでもアレだな、ちーちゃんモードは可愛いけど、やっぱりちーちゃんをやめて千歳になったところが、千歳の魅力ではあるよなと、妄想劇のちーちゃん(27)を見て思った。となると、風間はちーちゃんと千歳の両方を引っ張り出せる唯一の存在になったわけで、これは大きい。最後、ちーちゃんから「キュッ」と千歳に戻ったあと、今までに見せたことのない少しはにかんだ照れくさそうな顔で「手袋よこせ」と風間に言うの、完全に親友の存在忘れてますわ。ポテンシャル全開かよ。
それにしても高尾(27)、色気もへったくれもないジャージ着用なのリアルであった。ちゃんとポテンシャル発揮してください。
コメント