FLIPFLOPs, ダーウィンズゲーム, 1, 2013
PvPメインのバトルロワイヤルなデスゲームもの。このジャンルは正直あまり好きではないのだけれど、本作についてはけっこうしっかりとボーイ・ミーツ・ガール的要素があり、また女の子がヤケに可愛いのでつい読んでしまった。
ただ主人公が割と強キャラで一人でなんとかする系なので、4巻までだと男女協力プレイが映える感じでもない。
あとがきの敗者による楽屋裏が一昔前のバトロワ系Web小説を思い出させてくれる。
既に19巻とけっこうな巻数になっており、続きをポチるかどうか悩ましい。以下1-4巻感想。
いつものデスゲーム
バトロワなデスゲーム。電子書籍で無料で読めたので手にとったが、正直最初は読み進めるかどうか悩ましかった。最初の話は強制的なゲームへの参加から、刃物を持ったステルスきぐるみパンダに追い回されるという、言葉だけ見るとたいへん楽しげだが、漫画としていざ読むと面白いんだかなんだかよくわからない展開であり、10代の頃ならともかく(あの頃は小説バトルロイヤルを夢中になって読んだものである…)さすがに30にもなると「ああこの手のか」以上の感想がなかったりする。
まぁ少年漫画を30超えた大人がぶつくさ文句言いながら読む必要もないのだが、ちょこちょこと出てくる女の子がこの手の漫画にしてはヤケに可愛らしく、ひょっとしてボーイ・ミーツ・ガールが期待できたりするんだろうか、などと思って読み進めていた。
ボーイ・ミーツ・ガールの波動あり
その予感はそこそこ的中し、イカレパンダの次は恐らく本作のヒロインと思しき無敗の女王・シュカとの戦いであった。この戦いに、主人公・カナメ(Wiki見たら平凡な高校生とお決まりの紹介があったけれど、この子全然平凡じゃないよね)は勝利し、従わせることに成功する。
シュカは軽く人殺しちゃう系女子であり、またいかにもSっ気ありそうな気質に見せかけて、男性にはリードしてほしい系の多分M。正直だいぶ性格に難ありの気がするが、少なくとも見た目は愛らしく、また対戦後かカナメに恋慕の情があると考えて差し支えないほどに懐く。カナメはシュカとの勝利後、気を失って気がつくとベッドの上に裸でシュカと寝ていたのだが、この間に何かあったものと思われる。
他にも情報屋と称するクール系で未だ中1のレイン、なんかエロい黒幕の一味っぽいおねーさん(ちょっと出てきたくらいではキャラの名前を覚えられないし調べる気もないおっさんクオリティ)、4巻ではさらにまた……と、この手の漫画にしてはやけに可愛い女子がよく出てきて、また扉絵で唐突にせくしぃな姿を晒していることも多々ある(本編で出番があるかは別の話)。
レインはもしかするとヒロイン候補かもしれないんだが、さすがに中1はちょっと若いね。。。4巻で出てきたスイは個人的には一番好きな見た目だが、どうなんだろう。一緒に出てきたよく似た風貌のソータローとは良い仲なのかそれともただの兄弟なのか気になるところだ(似すぎているので兄弟の気がする……)。
こういう漫画なので、主人公のカナメ以外はいつ誰が死んでもおかしくはないのだが、少なくともシュカとレインはこの後も生き残りそうなオーラがある。
女子だけではなく、良い味出しているおっさんもちょこちょこ出るし、また主人公自身もけっこうな強キャラで、なんというか正しくバトルロイヤルしているなぁ、と思う。ラブコメ脳的にはもうちょっと連携プレイとかしてほしい(4巻で出たソータローとスイはありそうだが)ところだ。
まぁこういうところはバトロワなデスゲームにおいては本質的ではないものの、正直今更デスゲームとだけ言われてもときめけないオッサン的には大事な要素である。だいたい元祖バトルロワイヤルにしても、案外色めいた要素はあったしな。
懐かしのバトロワ
バトロワはWeb小説のフレームワークとして持て囃され、あちこちに二次創作の題材として利用されたものだ。ただ舞台の性質上、早々に退場するキャラクターも出てきて、それはキャラクター自体にファンの多い二次創作としてはあまりよろしくないことだった。
で、よくある救済策が楽屋裏での実況中継みたいな役どころに収まるもので、まぁ本作の後書き漫画がそれにあたる。もちろん本作はオリジナルなので必要ないと言えば必要ないのだが、開幕2ページくらいで死んだ4000度少女は笑えるのでリユースしたかったのかもしれない。この後書き漫画の雰囲気が、実に在りし日のWeb小説という感じで、オッサン的にひどく懐かしい感覚を覚えた。
ということで存外楽しめてしまったのものの、現時点で19巻まで出ており、少年漫画プライスとはいえこれだけ一気に揃えるとけっこうするなぁと思い、尻込みしている。400 * 15 = 6,000円……dアニメだったら一年視聴できるなぁ……。俺みたいな比較的金持ってるオッサンが買わないでどうすんだって話だけどね……。
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