
↑これが憧れの女子トークだ!誰が登場しようが始終男の下半身の話題で持ち切り。変態の変態による変態のための純情な青春ラブコメ。ギャグ寄り。
基本情報
『男三女四(1)』(水あさと):講談社コミックス|講談社コミックプラス
現在第3巻まで。水あさとの短編集前半のノリがひたすら続くと思ってよい。
だいたいこんな感じ
世界観が壊れている。ノーマルとアブノーマルの境界線を大きく間違えた日常物。だが変態的であることを除けば(ラーメンからスープを除くようなものだが)、男三人女四人の仲良しグループで繰り広げられる青春ラブコメである。こいつとこいつがカップリングかとわかりやすい。一人余りますね。余ります。純粋に変態道を追求するギャグ話も多め。メインキャラがまったく出てこず、モブのひとり語りで終始する話もあり、学園内群像劇としての側面もある。
思春期の男女とはいえみんな性器に関心持ちすぎ。そしてなんだかんだいつつ、ちょくちょくちゃんと青春しているのが小憎らしい。
登場人物
男三人、女四人がメインだが、人数が多いだけに全員集まることは稀。というかもしかして集まったことないかも。7人のうち1-4人がピックアップされて話が構成されることが多い。でもメインの人数少ない話のほうが、キャラが掘り下げられて面白かったり。
男ども

メインの野郎は三人。精神と体毛が小学生で成長を止めてしまった残念なイケメン、カデカル(図左)と、頭まで筋肉になってしまった好青年裸族グシケン(図右)、お尻が絶品ということ以外特に個性がなく濃いキャラの中で埋もれがちなウエズ(図真ん中)。この時の話がウエズの最盛期だったのでは…。尻を取り合っているが、別に皆ホモではなく、それぞれちゃんとカップリング相手がいるので安心してほしい。
グシケンはいい感じでキャラ立ちしているのだが、カデカルはどうもグシケンとキャラ被っているところが多い。ただデリカシーのなさはカデカルが一番と思われ、男女の違いに関わるネタはカデカル担当。またウエズはツッコミが役どころなんだが、その大方を女子のマエシロに取られてしまっていてイマイチキャラが薄い……。まだ話数も少ないし、今後の話の展開に期待やねぇ。
女ども

メインの女子は四人。↑でグシケンのパンツを欲しがってるのがツハコ、パンツを一口しようとしていうのがずけらん、ただクールに見てる眼鏡っこがアゲナ、突っ込んでるのがマエシロ。だいたいこういう役どころ。ただしアゲナはカデカルと絡むと化学反応を起こしてたいへん可愛くなります。
女子は各々ちゃんとキャラがたっている。特にマエシロはもはや実質主人公。多分一番話を動かしやすいのだろう。だが普通そうに見えてバレンタインに自分のおっぱいチョコを作る猛者でもある。エロいことにも興味津々。
ツハコとグシケン、アゲナとカデカル、マエシロとウエズでそれぞれカップリングと思われる。なんとそれぞれちゃんと、ときめきのエピソードが用意されている。いやマエシロとウエズはそうでもないが。これからあるんだろうか。
ずけらん余ってるね。そうだね。ずけらんは立ち位置がやや特殊というか、変態ギャグ漫画としてやりたいことをひたすらやる感じ。男三人の変態話にも余裕で入ってくるし、お前それ女子としてダメだろという行為も平気で行う躊躇わないお人。異星人と付き合いそう。
オッサン

↑神出鬼没のオッサン。決してメインというではないが、この漫画で欠かせない名も無きおっさんたち。こんなにおっさんが無駄に出てくるのは久米田康治以来だわ。女子四人でキャッキャウフフしてるところにも容赦なく唐突に出てきて場に加齢臭を撒き散らす。
総評
変態上等のラブコメ好きにはたまらない。変態といっても内容自体は小学生レベルで、変ゼミのようなガチでもなくゆるーく楽しめる。オススメ。
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